失業保険の延長には2種類あります。
- 失業手当の給付の延長
- 失業保険の受給期間の延長
働く意志はあるのに、やむを得ない理由ですぐには働けない方もいらっしゃると思います。
その場合は後者の『失業保険の受給期間の延長』の手続きすることができます。
働けるようになってから失業手当をもらうことができ、心にゆとりが生まれます。
実際にハローワークに行って『失業保険の受給期間の延長』手続きをした体験談を元に、注意点をまとめました。
他人事などと思わずに、ぜひ失業保険の理解度を深めるためにも読んでみて下さい。
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失業保険をもらおう
出典 shitugyo-hoken.com
給与から毎月雇用保険料が天引きされて、イラッとしたことはありませんか?
イラッとさせる元凶の『雇用保険料』ですが、
仕事を退職した時に恩恵を感じることができます。
働く意志や能力はあっても再就職できずに苦しでいる方を、
お金で支援する『失業手当』があるのです。
とはいっても、タダでお金をもらうのは少し気がひけてしまいますね。
毎月きちんと雇用保険料を納めているあなたには、失業手当を受け取る権利があります。
深く考えずに失業手当を頂きながら、まずはその日を生き抜きましょう。
その為にも失業保険の受給期間を延長をすることは大切です。
受給期間延長は、失業保険でもらえるお金が増えるわけではありません。
働ける状態になるまで受給を保留しておくものです。
失業保険の受給期間延長マニュアル
延長条件
- 病気・ケガ
- 親族の介護
- 妊娠・出産・育児
やむを得ない理由ですぐに働くことが困難な場合には、受給期間を延長することができます。
『青年海外協力隊』に行く場合でも柔軟に対応して頂けます。
いずれの場合もハローワークに規定の書類を提出することが条件となります。
残念ながら離職時に65才以上の場合は、受給期間の延長はできません。
高年齢休職者給付金の対象となるからです。
申請期間
離職日の翌日から30日経過後~1か月以内に申請をする必要があります。
- 10月31日 離職日
- 11月1日 離職日の翌日
- 12月1日 離職日の翌日から30日経過
仮に10月31日が離職日だった場合は、
12月1日~12月31日の間が申請期間となります。
離職日の翌日に受給期間を延長をすることはできません。
例えば病気などですぐに働けない場合、医師の診断書が必要になります。
「確かにすぐに働ける状況ではないよね」という状況証拠を提出するために、
約1か月も待期期間があるのです。
(病気の場合はこの待期期間1ヵ月の診断書が必要です)
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延長期間
受給期間を延長することで最大3年間が、本来の受給期間である1年間に上乗せされます。
『1年+3年』の為、最大4年間も受給開始時期を先延ばしすることができます。
提出書類
- 受給期間延長申請書(ハローワークでもらえます)
- 雇用保険被保険者離職票2
- 就労可否証明 or 傷病手当金支給証明書(コピー) or 診断書(30日以上就労不可の確認できればOK)
退職した際に会社から送付される『雇用保険被保険者離職票2』と、
『就労可否証明』を持参して、管轄のハローワークに行けばOKです。
『受給期間延長申請書』はハローワークの職員が用意してくれ、
記入例を交えながら一緒に欄を埋めてくれます。
失業保険の受給手続きが済んでいる場合は、
『離職票2』の代わりに『雇用保険受給資格者証』が別途必要になります。
提出方法
- 本人来所
- 郵送(返信用封筒の同封必須)
- 代理申請(委任状が必要)
本人が管轄のハローワークに行くのが、1番確実ですね。
来所した場合は10分程で全ての手続きが終わり、とても簡単でした。
郵送だと書類の不備があった場合に、地味にめんどくさそうですね。
失業保険をもらうことは恥ずかしいことじゃない
今を生き抜くために、より自分が輝ける職場で働くために、
失業保険をもらうのですから、それを恥じる必要はありません。
泥臭く必死にしがみついて、それでも明日に向かって進まなければいけません。
将来の不安に押し潰されそうになったとき、生きるためのお金もなければ、仕事を探す活力さえも生まれません。
お金のことを気にせず、ゆっくりと休む時間も必要です。
失業保険をもらう事を『恥』と捉えるのはなく、未来への投資と考えてください。
あくまで未来の為の通過点です。
乗り越えた先の今後の活躍を期待してくれる人がいます。
肩の力を抜いて、一緒に泥臭く生きていきましょう!!