【A3】完全版で届ける『怪人Fと嘆きのオペラ』8幕のネタバレ感想

【A3】ついに二部解禁!

出典 A3 / 2部 公式サイト

ついに、A3の二部が終わってしまいましたね。

三部はフルール賞のノミネートをかけて、ライバル劇団とぶつかりそうな予感がします。

イケメン役者の活躍から、もう目が離せません。

 

8幕のネタバレと感想です

A3【8幕】22~38話までのストーリーをまとめました。

三部はいつ配信されるのか、考察もしています。

一緒に感動を満開に咲かせましょう!

 

▼【8幕】1~9話のネタバレ

ガイはシトロンの元従者!8幕のネタバレとストーリーの感想

 

▼【8幕】10~21話のネタバレ

【A3】ガイの秘密が明らかに!8幕のネタバレとストーリーの感想

 

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【8幕】ネタバレとストーリーの感想

第22話 エチュードバトル

ポイント!

  • 今年もフルール賞のノミネートを逃す、MANKAIカンパニー。
  • GOD座にエチュードバトルを申し込まれるも、経験の差から敗れる。

 

今年もフルール賞のノミネートリストが発表されました。

ライバル劇団のGOD座は入ってますが、MANKAIカンパニーは無念の結果。

フルール賞とは

日本最高峰の演劇賞。

ノミネートされるだけでも、狭き門と言われています。

 

宣伝を兼ねて、ストリートアクトで演技力を磨きます。

人前で緊張するガイ。

以前のガイに比べて、表情を出す姿がよっぽど魅力的です。

 

「今年のフルール賞ノミネート劇団のGOD座の新作公演だよ~!よろしくね~!」

ふいに、ライバル劇団のGOD座が乱入。

 

GOD座は、エチュードバトルを申し込みます。

目の敵にしているMANKAIカンパニーに。

エチュードバトルとは

交互にエチュード(即興劇)を披露。

観客の評価が良かった方が勝利です。

 

オペラ座の怪人より「ファントム」と「ラウル」の二役でエチュードです。

まだ演技に硬さが残る、ガイ。

MANKAIカンパニーは敗北します。

 

どんよりとした空気をきれいにするため、一同は飲みに行くことに。

 

ちょこっと感想!

MANKAIカンパニーと一緒に飲みたい!

だって待って何で、場所がわからない。

「ホイ!」魔法が使えたら、ビロードウェイに行けるのに……。

 

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第23話 とりあえずビール

ポイント!

  • ガイの歓迎会も兼ねた、楽しい飲み会で盛り上がる。
  • 初日を迎える『怪人Fと嘆きのオペラ』

 

「とりあえずビール!」

一同は、ガイに日本のしきたりを教えます。

 

一杯目にビールを頼むことが多い、日本人。

足並みをそろえようとする国民性に、ガイは驚きの連続です。

 

楽しい飲み会は続き、お待ちかねの質問コーナー!

ターゲットはガイです。

ガイに4つの質問

Q1.趣味は?

A.趣味……特にない。シトロニアには、仕事人間ならぬ仕事アンドロイドだと言われていた。

 

Q2.特技は?

A.電源を落とすこと、だろうか……。

 

Q3.好きな食べ物は?

A.いかの塩辛だな。

 

Q4.嫌いな食べ物は

A.……グリンピースだ。

 

 

ガイの歓迎会も兼ねた楽しい飲み会は、夜遅くまで続きました。

 

あっという間に新公演の初日。

ガイは舞台裏で、胸を高鳴らせます。

いざ、開演。

 

ちょこっと感想!

飲み会、お疲れ様です!

トゥトゥトゥルットゥ。

お酒に酔った乙女の主張は、今日も強め。

 

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第24話 嘆きのオペラ

ポイント!

  • 『怪人Fと嘆きのオペラ』の前半を完全版でお届け!

 

怪人Fと嘆きのオペラ

出典 A3 / アプリ内スチル

 

招待客A
今度のマネージャーはずいぶん若いな。リチャードだったか
招待客B
前任のマネージャーを追いやる形で、席に収まったらしい
招待客A
ああ、この歓迎パーティーの空気はそのせいか。確か、元国立オペラのテノール歌手なんだって?
招待客B
一時期は相当の人気だったみたいだな。しかし、私はむしろ、彼のライバルのーー
クリス
……
招待客A
ん?誰だ、あれは……?
招待客B
新人らしい。名前がクリスーークリス・ダーエ

 

19世紀、パリ、オペラ座。

新しいマネージャー、リチャードの歓迎会。

若手オペラ歌手のクリスが歌を披露していた。

 

ラウル
良かったじゃないか、クリス!
クリス
全然ダメだよ。練習通りにいかなかった
ラウル
十分だろ。新しいマネージャーにも、かなりのアピールになったんじゃないか。初舞台も夢じゃないかもな
クリス
まさか。カールがいる限り無理だよ
ラウル
自身を持て

 

リチャード
よろしく頼むよ、カール。これからのオペラ座を背負って立つのはキミなんだから
カール
大げさですよ。こちらこそよろしくお願いします。マネージャー

 

ラウル
さっそく取り入ってるみたいだな
クリス
彼は実力も備わっているから当然だよ

 

クリス
はあ……
クリス
……?
クリス
誰の歌声だろう。こんな声の歌手、いたかな
クリス
どこから聞こえてくるんだ?
クリス
……それにしても、ああ、なんて……悲しく、染みわたるようなアリアだろう

 

カール
お疲れ、クリス
クリス
ああ、カール、お疲れさま
カール
キミのアリア、よかったよ
カール
でも相変わらずなんというか、内向的で繊細過ぎるね。大劇場には向かない。キミはサロンで歌う方が向いてるんじゃないかな
クリス
そう、かな……
カール
まあ、がんばって
クリス
……ありがとう

 

クリス
どうしたら、もっときらびやかな歌声になるんだろう。僕もカールのようにーー
クリス
ダメだな。僕にはあんな風にはとても歌えない……どうせ歌うなら、もっと心にそっと染み入るような……

 

歓迎会で歌声を披露したクリス。

しかし自身の持てない彼は、思い悩んでいた。

 

そんな時に楽屋で聞いた歌声に心奪われてしまう。

その歌声はクリスを導くように歌声で語り掛けていた。

 

クリス
彼の歌声が耳から離れない。どこの歌手なんだろう。オペラ座では聞いたことがないけれど……
クリス
あの、甘く深いビロードのような手触りの歌声……正確な音程に緻密なビブラート……たしか、こんな風に……
ラウル
クリス、初舞台が決まったんだって!?
ラウル
ーー
ラウル
今歌ってたの、クリスなのか?
クリス
え?うん
ラウル
驚いたな。そんな歌い方、初めて聞いた
クリス
ちょっと変えてみたんだ。どうかな?
ラウル
先生を替えたのか?
クリス
ううん
ラウル
じゃあ、どうして急に……
クリス
……ある歌手の歌い方を真似してみたんだ
ラウル
ある歌手?思わせぶりだな。誰だよ。俺も聞いてみたい
クリス
それが、うまく説明できないんだけど……

 

ラウル
オペラ座の亡霊?なんだそれ
クリス
そうとしか説明できないんだ。色々探してみたけれど、あんな歌声を持つ歌手はどこにもいない
ラウル
……ふうん。面白そうじゃないか。俺も探してやる。何か手掛かりはないのか?
クリス
手掛かりって言っても……さっきの歌い方しかないよ。彼の歌声を聞くのは、いつも僕一人の時なんだ
ラウル
お前の妄想じゃないのか
クリス
わからない。だとしても、彼の歌声は僕にとって理想なんだ

 

楽屋での歌のやり取りを通して心を通わせる、クリスとオペラ座の亡霊(ファントム)。

このやり取りで成長したクリスは、初舞台を決めた。

 

クリスの歌が変化したことを怪しんだラウルが、クリスからファントムのことを聞き出した。

ファントムの正体を暴くためにラウルは、昔オペラ座でマネージャーをしていた兄であるフィルに話を聞きにいく。

 

フィル
甘い歌声に正確な音程、緻密なビブラートのテノール歌手ねぇ。それだけじゃ、いくらなんでも絞りきれないだろう
ラウル
頼むよ。オペラ座で働いていた兄さんだげが頼りなんだ
ラウル
とにかくクリスがほれ込むくらいだ。相当な才能の持ち主だろう。俺も聞いてみたい
フィル
そんな風に言われると、俺も気になってくるな
フィル
うーん、オペラ座の亡霊ねぇ。そもそも、どうして人前に姿を現さないんだ?
ラウル
何か事情があるんだろう。クリスの妄想じゃないとすれば
フィル
謎めいているな……謎といえば、十年ほど前に世の関心をさらったテノール歌手の失踪事件があったな
ラウル
失踪事件?
フィル
人気絶頂の中、突如公演中に失踪したテノール歌手がいたんだ
フィル
当時は事件か事故か、はたまた痴情のもつれによる心中かって色々ウワサがささやかれたものだ
フィル
あの時は連日記者が劇場に駆けつけて大変だったよ
ラウル
へえ……
フィル
たしか、その歌手の名前が……

 

クリス
エリック?
ラウル
そうだ。当時の新聞記者を集めてみたが、お前の感想とも大体一致してる
ラウル
オペラ座の亡霊になった理由は知らんが、なっていてもおかしくないだろう?
クリス
彼は亡霊じゃない。生きてる。今でも実在する
ラウル
おいおい。本気で妄想に取りつかれちまったのか?しっかりしろよ

 

クリス
また彼の声だ……
クリス
キミは本当に亡霊なのか?どうして、亡霊になってまで、歌い続けている?歌に憑りつかれているのか?
ファントム
そうだな、きっと
クリス
キミの存在を証明したい。もう一度舞台で歌ってみないか?キミはそのために、歌い続けているんだろう?
ファントム
……そんなことできるはずがない。俺はただの影だ
クリス
今日の夜、僕が舞台に立つ。そこで僕の代わりに歌ってくれないか
クリス
キミは舞台に立つべき人間だ

 

ファントムが実在すると確信しているクリスは、彼をもう一度舞台に立たせようと画策する。

ある日の公演で、クリスは自分の代わりにファントムに歌わせることを決意した。

 

ちょこっと感想!

怪人F効果で、劇団四季に行きたくなります。

不思議なくらいオペラ座の怪人が観たい!

ただ、一人で見る勇気が……ない。

 

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第25話 ラストシーン

ポイント!

  • 『怪人Fと嘆きのオペラ』の後半を完全版でお届け!

 

クリスの代わりにファントムに歌わせた公演は大成功に終わった。

観衆からの喝さいを浴びるクリス。

しかし……

 

カール
驚いたな。今日のアリアを歌ったのは誰かと思ったよ。今までは手を抜いていたのか?
クリス
いや、まぐれだよ
カール
ふうん……ま、いいけどね
フィル
クリス君、今日の歌はーー
クリス
フィル
いや、なんでもないよ。大成功だったね。これからも期待しているよ
ラウル
クリス、あれはなんだ!?
クリス
キミも聞いたか?亡霊なんかじゃない。彼は実在してるんだ!
ラウル
あれが、ヤツの声だっていうのか?でも、なんだってあんなことーー
クリス
彼はもう一度舞台に立たなきゃいけない。ただそう思っただけだよ
スタッフ
クリスさん。ファンからの贈り物ですよ
クリス
ありがとう
クリス
ーーうわあっ
ラウル
クリス、どうした?
クリス
ラウルーー
ラウル
ーーなんだこれは!おい、逃げろ!扉を閉めるんだ!
クリス
あれは……毒蜘蛛?
ラウル
一体どこで拾ってきたんだ
クリス
いや、ファンからの贈り物だって……
ラウル
嫌がらせか?それにしてもたちが悪すぎる

 

クリスの代わりにファントムが舞台で歌声を披露した直後から、不可解な出来事が起こり始める。

そして、とうとう本番の最中に……

 

クリス
ーーっ
ファントム
ーー危ない
オペラ観客A
うわあ!
オペラ観客B
なんてことだ、シャンデリアがーー
クリス
キミは……
オペラ観客A
なんだ?演出か?
オペラ観客B
事故じゃないのか?
ファントム
……愚かな男だ
クリス
ーーファントム?
リチャード
そんな……まさか……
ファントム
リチャード、お前は十年前の過ちをまた繰り返すつもりか。この男を消しても、お前の罪は消えないぞ
リチャード
何を言ってーー
オペラ観客A
この話、こういう筋書きだったか?
ファントム
お前に復讐するために地獄の底から戻ってきた。自らの罪から逃れられると思うな
リチャード
何をしてる!早く幕を下ろせ!侵入者を捕まえろ!
ファントム
……
クリス
ーーあ、待ってくれ!
ラウル
クリス!

 

上演中、クリスの頭上からシャンデリアが落ちてきたが、間一髪のところをファントムに助けられた。

ファントムはオペラ座のマネージャーであるリチャードの十年前に犯した罪を告発して、オペラ座の地下へクリスと共に消えていった。

 

犯人と名指しされたリチャードは濡れ衣だと言い、逆にクリスを首にする。

 

ファントム
どこまでついてくるつもりだ
クリス
ファントムーーいや、エリックと呼ぶべきかな。キミとずっと話がしたかったんだ
ファントム
……
クリス
僕は友人としてキミを助けたいんだ
ファントム
友人?未来も希望もあるお前と地獄に住む俺が友人だと?おめでたい奴だ
ファントム
いいか、俺がお前に歌を聴かせたのはお前を打ちのめすためだ
ファントム
お前の歌唱力など取るに足らないものだと。お前に才などないと気づかせて、絶望させるためだった
クリス
それでも僕はキミの歌声に希望を見出した。キミのおかげで僕の歌は磨かれたんだ
ファントム
友人になどなれるはずがない。周りはみんなライバルだと学ばなかったのか?
ファントム
すべてを裏切り、出し抜き、蹴落とさなければ、自分の役は得られない。舞台に立てるのは一人だけだ
クリス
でもーー
ファントム
帰れ。ここはお前のような男がいるべき場所じゃない
クリス
ーー

 

フィル
十年前の失踪事件について調べる?あんな昔の事件なんて調べてどうする気だ
クリス
大事なことなんです。お願いします
フィル
まあ、協力してもいいが、一応当時も内々での調査はしたんだぞ。それでも何もわからなかった
ラウル
乗り掛かった船だ。納得するまでできることはやっておきたい
フィル
わかったよ。当時のスタッフに連絡を取ってやる

 

ファントムに怪我を負わせた犯人を追い詰めるべく、奮闘するラウルとクリス……。

 

ラウル
これだけ証人が集まれば、リチャードも言い逃れはできないだろう
ラウル
告発は新作発表のステージだ。ファントムの復活ステージとしてはおあつらえ向きだろう
ファントム
愚かなことを……
クリス
キミの歌声はオペラ座の宝だ。埋もれさせておいたらいけないよ
ファントム
……世辞などいい。俺はあの男に復讐したいだけだ
クリス
復讐なんて……キミは舞台に戻らなくちゃ
クリス
待って、エリックーー
クリス
……
ラウル
……いいのか?あいつは地獄の底で歌手としての心も失っちまったのかもしれないぞ
クリス
そんなはずない。あんな美しい歌声を持っているのに……

 

フィルの協力により証拠を集めることができた。

クリスたちはファントム共に新作発表会で、リチャードを告発することを決めた。

 

クリス
リチャード。あなたをエリックの顔を焼いた殺人未遂の罪で告発します!
リチャード
何をーー全部でたらめだ!
ラウル
それは苦しいんじゃないか?何よりも本人の証言がある
リチャード
エリックは死んだ!証言などできるはずがない!この前の茶番だって偽物を使ったんだろう
リチャード
ーー
招待客A
……この歌声は
招待客B
まさか……
クリス
かつてのエリックの歌声を聞いたことがある人なら、彼が本人だってわかるはずだ
リチャード
馬鹿な……そうだ、証拠がない。ただの声真似なら……
ファントム
証拠ならあるさ。十年前お前が燃やしたこの顔が何よりの証拠だーー
リチャード
ーーっ
招待客A
あれは……なんと……
招待客B
ひどいな……
ファントム
醜いだろう。おぞましいだろう。この傷跡こそが、お前の罪そのものだ
リチャード
くーーっ
ファントム
お前に復讐するためだけに、この十年生き永らえてきたのだ
リチャード
く、苦しーー
クリス
ダメだ、エリック!彼を手にかけたら、キミは一生舞台には戻れなくなる!僕はキミの歌が聞きたいんだ!
ファントム
ーー
リチャード
く、くそーーっ
招待客A
わあ!
招待客B
大変だ、燭台がーー早く火を消せ!
招待客A
だめだ、火の回りが早い……!みんな逃げろ!
招待客B
柱が崩れるぞ!
ラウル
クリス、危ない!
クリス
ーーっ
ファントム
ーーくっ
クリス
エリック……!大変だ、早く手当てをーー!
ファントム
必要ない。亡霊に今更傷などつかぬ
ラウル
クリス!逃げるんだ!
クリス
エリック、キミも一緒にーー!
ファントム
幕はまだ下りていない
クリス
エリック!!
ファントム
友よ。最後の歌をお前に捧げよう……
クリス
ーー

 

炎の中、倒れる柱に潰れそうになったクリスをファントムが救い、礼を言ってから再びリチャードに襲いかかり炎の中に消えていく。

オペラ座が燃え崩れていく。

 

ラウル
エリックとリチャードの遺体は結局見つからかったらしい
クリス
そうか……
ラウル
修復工事はまだかかりそうだな
クリス
歌が……
ラウル
え?
クリス
いや、なんでもないよ

 


 

拍手が湧きおこった『怪人Fと嘆きのオペラ』

公演の初日は、大成功です。

 

ちょこっと感想!

奈落の果てまでもついてゆきます。

偽りない気持ちで、ファントムと地獄に堕ちたい。

仮面男も『アリ』なんです。

 

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第26話 アクシデント

ポイント!

  • 大型台風が近づく中、千秋楽が始まる。

 

「幕はまだ下りていないーー」

納得のいくラストシーンを演じるため、ガイは稽古にいそしみます。

 

刻一刻と大型台風が近づく中、千秋楽本番。

舞台前、座長のガイが声を掛けます。

 

「俺は今までシトロニアの従者として、職務を全うすることだけ考えて生きてきた」

「命令を忠実にこなす能力さえあれば、人としての感情や情、友など必要ないと思っていた」

 

「でも、皆のおかげで記憶を、感情を、自分自身を取り戻すことができた」

「仲間と芝居をすることが、共に過ごす時間が、楽しいと思えるようになった」

 

「芝居をするたびに、自分が自分に戻っていくように思える」

「自分が人間なのだと実感できるようになったのは、皆のおかげだ。本当に感謝している」

 

「シトロニアが俺をこの国に残したことが、ずっと疑問だった。自分は捨てられたのだろうか、と」

「でも、今はただ礼を言いたい。俺はこの国で皆と出会て、芝居をできてよかった」

 

「最後の本番……繰り返し練習したセリフを今日こそ納得いくものにしたい」

ブザーが静かに鳴り響き、『怪人Fと嘆きのオペラ』は始まりました。

 

順調にやり抜き、最後はラストシーン。

ラウル
それは苦しいんじゃないか?何よりも本人の証言がある
リチャード
エリックは死んだ!証言などできるはずがーー

 

突然の停電。
舞台は暗闇に包まれます。

 

ちょこっと感想!

想像以上だね、突然の停電。

必死で練習をしたガイには、遠回りしても納得のいく演技をして欲しい。

台風はいつだって不条理で、私たちの邪魔をします。

 

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第27話 バージョンアップ

ポイント!

  • 最高の千秋楽をして、ガイは『人間』としてバージョンアップ。

 

舞台が暗闇に包まれる中、一同はアドリブでつなぎます。

最高の千秋楽にするために。

 

クリス
灯りが、消えた……?
ラウル
なんだ?どうなってるんだ?
リチャード
誰が消した!早くつけろ!
フィル
エリックが化けて出たんじゃないか
カール
ば、バカバカしい!こんな茶番はもうたくさんだ

 

クリス
……あくまでも白を切るつもりですか、リチャード
リチャード
白を切るも何もない。私は無実だ
ラウル
いい加減にしろ!証人だって揃ってるんだぞ
クリス
ーー
クリス
歌声が、聞こえる……
リチャード
そんなーー
クリス
かつてのエリックの歌を聞いたことがある人なら、彼が本人だってわかるはずだ
リチャード
馬鹿な……そうだ、証拠がない。ただの声真似なら……
ファントム
……

 

ここで照明が戻り、ガイにスポットライトがーー。

 

ファントム
証拠ならあるさ
ファントム
十年前お前が燃やしたこの顔が何よりの証拠だーー
リチャード
ーーっ

 


 

クリス
エリック……!大変だ、早く手当てをーー!
ファントム
必要ない。亡霊に今更傷などつかぬ
ラウル
クリス!逃げるんだ!
クリス
エリック!!
ファントム
幕はまだ下りていない
ファントム
友よ。最後の歌をお前に捧げよう……

 

復讐心も歌への執着も捨てた、ただ友への情と感情を残したファントム。

千秋楽まで悩みに悩んた、ガイなりのファントム像です。

 


 

最高の芝居をして、観客はスタンディングオベーションです。

今まで見たことないくらい、満足そうに喜ぶガイ。

 

ちょこっと感想!

感情が理解できず苦しだガイは、心の底から笑えるようになりました。

止まったままの秒針が動き始めて、救われた乙女は大多数。

ククク……今日は興奮して眠れそうにないな。

 

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第28話 『もしも』のこと

ポイント!

  • シトロンから話を聞くため、春組&冬組はザフラ王国に潜入することに。

 

大成功で幕を閉じた千秋楽。

やりきったガイは、ある決意を話します。

 

「シトロニアが本当にこの国を離れることを望んでいたのか、真実が知りたくなった」

「俺は、シトロニアに会いにザフラ王国に帰るつもりだ」

 

話し合いの結果、春組&冬組が戴冠式のパフォーマーとして潜入することで決まります。

千景が作った偽造パスポートを使い、ガイも同行。

 

ただ、貧乏劇団には交通費を捻出することができません。

左京さんのはからいにより、ヤクザのポケットマネーで解決!

劇団にもしものことがあったときのために、貯めていたお金です。

 

戴冠式は二週間後。

春組と冬組は、急いで準備を進めます。

 

ちょこっと感想!

偽造パスポートをためらいもなく作り、それを使う度胸。

なんということでしょう。

匠の技により、MANKAIカンパニーが犯罪に手を染めてしまいました。

 

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第29話 つぼみの時

ポイント!

  • ザフラ国で大千秋楽のリベンジを果たすため、日本を発つ春組&冬組。

 

ガイと紬が育てている花。

すくすくと成長していますが、未だにつぼみは開きません。

シトロンにどんな花が咲いたのか伝えられませんが、その分最高のオペラ座を見せます。

 

千秋楽では、停電のトラブルもありました。

ザフラ国の大千秋楽でリベンジです。

 

「自分の将来が親で決まっちまうのは、しんどいからさ。ちゃんとあんたが背中を押してやれよ」

ガイに声を掛ける、莇。

シトロンの本当の気持ちを確かめるため、春組と冬組はザフラ国に向かいます。

 

ちょこっと感想!

誰か『シトロンの気持ち』で歌を作ってー。

シトロン様の脳内 想像理想の現実逃避。

MANKAIカンパニーの仲間たちを置き去りにして、国に帰るなんてイヤやから。

 

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第30話 機内泊

ポイント!

  • 機内泊をする一同。

 

ザフラ国に向かうため、一同は飛行機に乗ります。

ガイの仮面が違和感ないように、冬組はみんな衣装のまま。

 

綴は、ザフラ国で兄と会う約束をしていました。

現地で一緒に夕食を食べることに。

 

夜、咲也はなかなか寝付けずにいました。

これから本当にザフラ国に行って、シトロンに会うと思うと目が冴えてきます。

 

紬や丞も、戴冠式で披露する芝居が楽しみで、寝つきが悪い。

いよいよ、明日は戴冠式です。

 

ちょこっと感想!

もうだってだってだってだってだって、綴の兄が気になるよ。

スチルスチルスチルスチルスチル、どうしたってこうしたって兄弟水いらすのスチルが欲しい。

欲張りMy Soul

 

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第31話 放浪兄貴

ポイント!

  • 放浪兄貴、皆木辿との食事会。
  • ガイが話す、シトロニアの生い立ち。

 

無事にザフラ国にたどり着いた一同。

放浪兄貴、皆木辿と合流して食事会です。

 

香辛料強めでスパイシーな料理に、千景と監督さんは大興奮。

激辛マニアの本音、だだ漏れです。

 

戴冠式は明日。

ガイはシトロンの生い立ちを話し始めます。

 

すでに知っている者もいると思うが、シトロニアには三人の弟がいる。

ザフラ王国は一夫多妻制で、現国王には正妻である王妃の他に三人の側室がいるんだ。

 

シトロニアと三人の弟は、それぞれ三人の側室の母から生まれた腹違いの兄弟だ。

王妃に子がいた場合その子が王位継承権第一位となるが、今の王妃は残念ながら御子に恵まれなかった。

 

その場合、側室が生んだ子の生まれ順に王位継承権が決まる。

現在の王位継承権第一位はシトロニアだ。

 

シトロニアは、平民の出である第四婦人の子として生まれたため、王位継承について、当初は議論となった。

だが、幼い頃から聡明だったシトロニアは、あっという間に国民の支持を得て、批判の声を沈めていった。

 

現在も国王たちはシトロニアの即位について好意的だが、王宮内ではいまだに第二、第三王子を王に推す声がある。

そのせいでシトロニアと二人の王子とは折り合いが悪い。

 

中には過激な考えを持つ者もいて、戴冠式が近づくにつれて、シトロニアの身辺では度々不審な出来事が起こるようになった。

シトロニアが国外に逃げたのもその頃だ。

 

唯一、末の弟、タンジェリン王子はシトロニアによく懐いていて、仲がいい。

彼はシトロニアにとっても心の癒しだった。

出典 A3 / シトロンの生い立ち

 

話を聞き終わり、カウンターでお酒を飲む至。

辿がやってきて、弟の劇団での様子を聞きます。

 

ふらふら外国を放浪している兄だけれど、やっぱり長男。

弟の綴が心配でした。

 

至の話を聞いて、弟が元気にやっていると安心。

お礼に、日本酒のミニボトルセットをプレゼントします。

ザフラ国では手に入りにくい高級品で、ワイロにも使える代物。

 

一方で、ガイたちもお酒がすすみます。

誉のポエムがキラリと光り、笑いが伝染。

ガイの笑顔

出典 A3 / アプリ内スチル

ガイは、昔では考えられなかった笑顔を見せます。

 

ちょこっと感想!

ガイの笑顔が見たい!

ガイの笑顔が見たい!

まだ生きてたくなるほど、ガイの笑顔が見たい!

 

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第32話 戴冠式

ポイント!

  • ついに戴冠式が始まる。
  • 不穏な動きをみせる、第二王子と第三王子。

 

「計画通りシトロニア王子をセレモニーの前に誘い出す手筈は整っております。後は事故に見せかけて、王子を……」

戴冠式を控え、不穏な動きをする第二王子と第三王子。

シトロンを慕っている第四王子は、怪しい現場を目撃します。

 

様々な思惑が巡る中、シトロンの戴冠式がスタート。

丸一日かけて、各国の劇団がずっと公演です。

円形の舞台でリハなしのぶっつけ本番。

 

王族はバルコニーから観劇です。

冬組公演の休憩時間に、なんとかバルコニーに近付く予定。

誤って迷い込んだと、シトロンとの接触を試みます。

 

「続いては日本の劇団MANKAIカンパニーの『怪人Fと嘆きのオペラ』です」

スタッフの声で、シトロンはようやく気づきます。

迎えに来てくれた仲間がいることに。

 

シトロンが見守る中、本当の千秋楽が始まります。

 

ちょこっと感想!

怪人Fと嘆きのオペラ。

下からみるか、横からみるか。

私は、王族と一緒にバルコニーから観たい。

 

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第33話 謀略

ポイント!

  • シトロンと話をするため、春組は王宮に潜入する。

 

「それでは、これより十五分間の休憩に入ります」

劇は順調に進行し、ついに作戦実行の時。

あちこち警備だらけの王宮に、春組が潜入します。

 

バルコニーへと続く階段の手前ーー。

「大変なんだ!兄様が危ない」

慌てた様子のタンジェリン王子がやってきました。

シトロンに懐いている第四王子です。

 

事のいきさつを語る、タンジェリン王子。

シトロンの姿が見えず、弟王子たちに捕まってる可能性があるとのこと。

 

千景&至は、王宮に残ってシトロンを探すことに。

他のメンバーはタンジェリン王子を連れて、王宮を後にします。

ガイに報告するためです。

 

王宮に残った千景&至は、さっそく兵士に見つかってしまいますがーー。

スッと、『綴兄秘伝の酒』を渡します。

兵士はグヘヘとお酒を受け取り、その場をやり過ごすことに成功。

 

ピンチが過ぎ去ったと思ったら、今度は何やら怪しい声がーー。

 

無線の声
……奈落に誘い込んだ。作戦決行だ……
兵士A
……首尾はどうだ
無線の声
王子の部下が駆け付けたが、まんまと囮に騙されてくれた。作戦通り、ステージの奈落部分に閉じ込められている。
無線の声
……あとは計画通り、シャンデリアを落とすだけだ
兵士A
わかった。こちらも異常はない

 

ちょこっと感想!

シトロンが無事でいて欲しい。

偽りもなく笑えるように、シトロンが劇団に戻ってきて欲しい。

春組のボケ担当がいないと、乙女の心はカラッカラ。

 

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第34話 それでもショーは続く

ポイント!

  • 囚われているシトロンを救出する、千景&至。
  • 『怪人Fと嘆きのオペラ』の後半、シャンデリアが落下する。

 

千景は、見張りの兵士を物理攻撃で撃退。

ついに、囚われているシトロンを助け出します。

 

「間もなく休憩時間が終わります。お席にお戻りください」

アナウンスが聞こえる中、タンジェリン王子が慌てた様子でやってきます。

事の成り行きを語ろうとした、そのときーー。

 

「みんな、伏せろ!」

差し迫った千景の声が響くと同時に、シャンデリアが落下しました。

 

一面は炎の海。

燭台にあるろうそくの火が、カーテンに燃え移りました。

慌てふためく民衆を落ち着かせるため、咲也は機転を利かせます。

 

咲也
誰の仕業だ!?オペラ座に巣食う怪人の仕業か!?
リチャード
ファントムを探せ!これ以上奴の好き勝手にはさせん!今こそ奴を捕らえるのだ!
クリス
エリックがそんなことをするはずがない!
ラウル
いつまでしらばっくれるつもりだ、リチャード!
ファントム
お前の過ちを思い出せ……
カール
うわあ!誰だ!?
フィル
今の声は一体……?

 

一同のアドリブが功を奏し、民衆の混乱は落ち着きました。

冷静さを取り戻した民衆は、急いで避難します。

 

ちょこっと感想!

命短し、恋せよ乙女!

自分の寿命がわからくなるくらいに、咲也へのラブが止まりません。

 

……三時のシエスタで、暴走した自分を反省します。

(※【シエスタ】南ヨーロッパで昼食後の昼寝を意味)

 

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第35話 再会

ポイント!

  • シトロンは、劇団のみんなと再会する。

 

シャンデリアが落下して劇場が半壊したものの、けが人はゼロ。

無事に火は鎮火されました。

機転を利かせた咲也のおかげです。

 

「みんな、心配かけて、ごはんくださいダヨ……」

シトロンは、ザフラ国に駆けつけたMANKAIカンパニーに謝ります。

日本の生活で何も学んでいない、間違った日本語で。

 

「お前はどうして俺を日本に残した?」

ガイはシトロンに尋ねます。

 

「お前があの国の出身であることを知っていたからだ。日本にいれば、記憶が戻るかもしれないと思った」

「でも、ああでもしなければ、お前は絶対に私についてザフラ王国へ戻ると言い張っただろう?」

 

事の真相を話す、シトロン。

表情を取り戻したガイに、素晴らしい演技だったと誉めるようにそう説明しました。

 

タンジェリン王子は、ザフラ国王に事の成り行きを語ります。

この事件は、第二王子と第三王子が企てた計画だと。

 

指名手配犯のガイをかばうため、シトロンも事情を説明。

「私の即位に反対する者たちから逃れるため、自らの意志で日本に潜んでおりました」

 

ガイが自分を誘拐していないこと。

ウソをついた理由も、包み隠さず全て話します。

「……言えば、犯人を捜さなければならないでしょう。兄弟で争いたくはありません」

 

ザフラ国王は両者の言い分を聞いた上で、王子たちに判決を言い渡すことになりました。

 

ちょこっと感想!

甘くてほろ苦い、シトロン様との再会。

今、やっと気づきましたーー。

私が死ねない理由はこれだった!

 

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第36話 god bless you!

ポイント!

  • ザフラ国王は、王子たちに判決を言い渡す。

 

「では、今回の処分を申し渡す」

重苦しい空気のなか、ザフラ国王は言葉を発します。

 

「第二王子、第三王子は共に王位継承権をはく奪する」

「そして、シトロニア、お前の王位継承権もはく奪する」

 

「理由はどうであれ、シトロニアが国民や私たちを欺いていたのは事実だ」

「本来であれば、相手が身内であろうとも、事件をうやむやにすべきではなかった」

 

「その判断が今回の事態を招いたことは否定できない」

「よって、王位継承権一位は繰り上がり、タンジェリンとなる。戴冠式はタンジェリンが二十歳になるまで延期とする」

 

「そしてシトロニア、お前を国際芸術文化大臣に任命する」

「長きに渡り、この国の芸術の象徴であった王宮劇場が焼け落ちてしまった今、新たな形で国の芸術文化をけん引する存在が必要だ」

「お前が世界で知り得た芸術の素晴らしさを民に広く伝えられるよう、努めがよい」

 

シトロンは、国王の命を謹んで受けます。

海外で知り得た演劇のすばらしさを、さらに研究、知識を深め、国に持ち帰ると、そう誓って。

日本で得た絆を大切にしろと、国王は最後に言いました。

 

もう仕えなくてもい、シトロンはガイに命じますがーー。

「俺は王宮に仕えているのではない。お前個人に忠誠を誓ったのだ」

 

「……シトロニア。新たに始まる、お前の長く果てしない旅路を、これからもそばで見届けさえてほしい」

「……お前の、友として」

 

ずっとガイと友達になりたかった、シトロン。

ガイの言葉を聞いて、ほほが緩みます。

ニコニコせずにはいられない嬉しさで、会心の笑顔をキラリ。

 

ちょこっと感想!

世界は、シトロンとガイで構成されている。

そう思うほどに、サイコーに鼓動が忙しい。

お似合いすぎる二人に、なんだか複雑な気持ちがいるよ。

 

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第37話 花の色は

ポイント!

  • ついに、劇団に帰ってくるシトロン。
  • 紬&ガイの世話により、花壇には赤いラナンキュラスが咲く。

「ただいまダヨ!」

シトロンは仲間と一緒に、MANKAI寮に帰ってきました。

 

紬とガイは、さっそく花壇へと向かいます。

シトロンが買ってきた名前もわからない種からは、赤い花のラナンキュラスが咲いていました。

 

花言葉は『あなたは魅力に満ちている』

感情を取り戻したガイもまた、色々な魅力が花開くはずです。

 

「また芝居がしたい。あんな風に心が震えて、胸の奥底から感情が湧き上がる瞬間を、何度でも味わいたい」

ガイは、正式に冬組の仲間入り。

これからは、立派な演劇バカの一員です。

 

「えーそれでは、シトロンくんお帰り会兼、ガイさん正式入団おめでとう会を始めたいと思います!」

監督さんの声を合図にして、宴が始まります。

 

もう一度、春組のみんなと最高のお芝居がしたい。

そう記されたシトロンの最後の巻物は、ずっと有効です。

 

お酒で盛り上がる中、テレビからフルール賞の発表が聞こえます。

今年のフルール大賞は……『劇団百花』で決まりました。

咲也が演劇に興味を持つきっかけをくれた劇団です。

 

ちょこっと感想!

めでたし、めでだしの巻。

こっそり耳を傾ければ、MANKAI寮からは賑やかな声が聞こえてきます。

注意!妄想だよ。

 

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第38話 同じ屋根の下で

ポイント!

  • 2部のラストを完全版でお届け!

 

監督さん
……ふう
監督さん
ちょっと飲みすぎちゃったし、風に当たろうかな……
監督さん
それにしても、第四回公演も各組色々大変だったな
監督さん
でも、みんな揃ってーーううん、むしろ新しい強力なメンバーも増えて、こうして冬組の千秋楽まで迎えられて本当に良かった
咲也
……
監督さん
あれ?咲也くん……
咲也
あ、カントク
監督さん
こんなところにいたんだ……って、なんか前にもこんなことあったね
咲也
そうですね
監督さん
また一人でしんみりしてたの?
咲也
シトロンさんが劇団に戻ってきてくれて、ほっとしてしまって……
咲也
シトロンさんの願い、また春組でお芝居がしたいっていうのを叶えられるんですよね。これからも、何度でも
咲也
そう実感したら、じーんとしちゃいました
監督さん
そうだね……
咲也
オレ、シトロンさんがいなくなったとき、本当にショックだったんです
咲也
この劇団のみんなはずっと永遠に一緒にいられるって、信じて疑ってなかったから……
咲也
でも、そうじゃないんですよね
監督さん
うん……永遠なんてない。みんな未来に向かって、少しずつ歩みを進めていってる。今と同じ形が一生続くわけじゃない
監督さん
だからこそ、一緒に舞台に立つ一瞬、一瞬がすごく貴重でかけがえのないものだと思えるんじゃないかな
咲也
そうですよね……
監督さん
新しいメンバーも増えたしね
咲也
そうですね。変わるって、悪いことばかりじゃないですよね
監督さん
そうだよ
監督さん
……第四回公演も大変だったよね
監督さん
春組の公演でも、真澄くんが海外に行く騒ぎがあったり、千景さんや私がいなくなったり……
咲也
そうでしたね。なんだか、もうずっと前のことのような気がしちゃいます
監督さん
夏組も九門くんが倒れたり、秋組も莇くんが連れ去られたり……こうして考えると本当に何事もなく終わった公演ってないね
咲也
極めつけはザフラ王国まで行っちゃいましたもんね
監督さん
ふふ、海外まで飛び出しちゃった
咲也
でも、たくさん事件はあったけど、そのおかげで組を超えて、より劇団全体がまとまったっていうか、一体になった気がします
咲也
仲間、家族……なんて表現したらいいかわからないですけど、強い絆で支え合えるようになったような……
咲也
オレには血のつながった家族はいないけど……それ以上に強い結びつきのあるこの劇団が、オレにとっては大切な家族です
咲也
大好きなみんなとカントクと一緒に、これからも芝居を続けていきたい。もっと上の高みを目指したい
監督さん
もっと上の高み?
咲也
フルール賞です
監督さん
ふふ、頼もしくなってきたね
咲也
え!?
監督さん
そうだね。みんなと一緒なら、きっとフルール賞にだって手が届く

 

監督さん
お父さんがたどり着けなかった場所を目指して……
監督さん
これからも、みんながもっともっと輝けるように、満開に咲かせてみせる……!

 

ちょこっと感想!

無理しているんです、これでも。

A3の二部が終わり、胸に響く静けさは「なんですか?」

ねぇ……いつ、三部が始まるの。

 

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徹底考察!A3の三部はいつなのか

ガイが冬組に加入する8幕は、いかがでしたか。

少しでもキュンキュンを共有したくて、頑張ってストーリーをまとめました。

 

8幕が終わり、二部のメインストーリーは全て終了。

気になる三部はあるのでしょうか。

 

結論から言えば、絶対に三部はあります。

A3の人気から推測するに、ここで打ち切りはありえません。

 

開発&運営をしているリベル・エンタテイメントは、アイチュウをリリースしています。

アイチュウも乙女ゲームで、こちらはすでに三部まで配信済み。

 

ここで注目して欲しいのが、フォロワー数です。

アイチュウのフォロワーは、約10万。

A3のフォロワーは、約40万。

(※2018年6月現在)

 

アイチュウが三部まで配信されているので、A3も三部まで配信されるはずです。

フォロワー数もA3の方が多く、人気ゲームであることは間違いない。

 

A3の三部を配信すれば、会社としては売上アップ確実です。

戦艦ゲームをリリースしたり、勢いに乗っている会社ですから、ここは間違いありません。

 

A3の2周年を迎える2019年1月27日までには、公式さんから発表があると思います。

二部はファンミーティングで制作発表されたので、次のファンイベントで続報がある可能性も……。

気長に待ちながら、ミックス公演やイベントを楽しみましょう!

 

▼春組第5回公演はコチラ

【A3】イベント『ナイランⅣ』ネタバレ感想!至の黒歴史をおさらい

 

CHECK!

▼『ツッコミ』天馬『ボケ』九門でお届けする、三部の考察

【A3】超絶マニアの私が三部の配信がいつからか&ストーリーを考察

 

 

▼A3特集はコチラ

A3特集

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