ネット娯楽にハマったぼっちの私が学んだお金との向き合い方

ネット娯楽にハマったぼっちの私が学んだお金との向き合い方

一人で家にいる時間が長いと、スマホやパソコンのネット娯楽はとても楽に感じます。動画、ゲーム、オンラインカジノ風の遊びなど、ボタン一つで世界が変わるように見えます。
でも、私はそこにハマりすぎて、お金との距離感を完全に見失った時期がありました。
この文章では、「ぼっち」でネット娯楽に夢中だった私が、どうやってお金との向き合い方を少しずつ変えていったかを、できるだけ分かりやすくお話しします。

ぼっちの私がネット娯楽にハマった理由

私には、気軽に会える友だちがあまりいませんでした。仕事や学校が終わると、家で一人でごはんを食べて、一人でスマホを見る毎日でした。
そんな中で、ネットゲームやオンラインのエンタメは、とてもやさしい存在に見えました。ログインすると、画面の向こうに人がいて、チャットがあって、ポイントやコインがたまっていく。
「いいね」や「ナイスプレイ」と言われると、自分が少し必要とされている気がして、どんどんその世界にいたくなりました。

最初は無料のゲームや動画だけで満足していました。でも、そのうち「ちょっとだけ課金したらもっと楽しくなる」「このスキンがあればもっとカッコいい」「もう少しだけ続けたい」と思うようになりました。
ここから、私のお金の使い方が、少しずつおかしくなっていきました。

楽しさの裏で気づかなかった“お金のクセ”

ネット娯楽で一番こわいのは、「小さな金額なら大丈夫」と思ってしまうことでした。
300円、500円、1000円…。一度に見ると小さく感じます。でも、毎週少しずつ使うと、1ヶ月、3ヶ月、半年で、かなりの金額になります。
私はレシートも見ず、カードの明細もちゃんとチェックしませんでした。「なんとなく大丈夫」「みんなもやっている」と思っていたからです。

さらに、時間の感覚もおかしくなっていました。気づけば深夜までゲームや配信を見て、その中で小さな課金や賭けを繰り返していました。
疲れているときや、さみしいときほど、「もう1回」「あと少しだけ」と思いやすくなります。感情の波とお金の動きがつながっていたのに、当時の私はそれに全く気づいていませんでした。

小さな失敗から生まれた大きな気づき

ある月、クレジットカードの明細を見て、私は本当に驚きました。
「こんなに使ったっけ?」
覚えている大きな買い物はほとんどなくて、ほぼすべてがネット娯楽に関する小さな支払いでした。
その金額は、私の1ヶ月の生活費の中で、決して小さくないものでした。

そのとき初めて、「ネット娯楽は楽しいけれど、今の私はお金の使い方をコントロールできていない」と認めざるを得ませんでした。
自分を責める気持ちもありましたが、「ここでちゃんと見直さないと、この先もっと大変になる」と冷静に感じたのも事実です。
そこから、私は少しずつ、お金との向き合い方を変えていくことにしました。

私が実践して効果があった5つの習慣

1. 週ごとの「お金メモ」を作る

まず始めたのは、とてもシンプルなことでした。
ノートやスマホのメモアプリに、「今週ネット娯楽に使ったお金」を全部書き出すことです。
金額だけでなく、「何に」「どんな気分で」使ったかも一言書きました。
例:「オンラインゲームのガチャに1200円。イライラしていて、気分を変えたかった」などです。
これを続けると、自分がお金を使いやすいタイミングや感情のパターンが、少しずつ見えてきました。

2. 課金やプレイ時間を「見える化」する

次に大事だったのは、「なんとなく」から卒業することです。
私は、1日のネット娯楽の時間を、ざっくりでもいいのでメモするようにしました。
・動画視聴:2時間
・オンラインゲーム:1時間
・カジノ風ゲーム:30分 など。
同じように、課金や賭けに使った金額も一緒に記録しました。
数字で見ると、「思ったより多い」「この日は明らかに使いすぎた」と冷静に判断できるようになりました。

3. 「使っていい上限ライン」を先に決める

私は、毎月のお金の中で、「ネット娯楽に使っていい額」を先に決めるようにしました。
例えば、生活費や貯金を確保したうえで、「今月はネット娯楽に使っていいのは◯◯円だけ」と決めます。
それを週ごとに分けて、「1週間でこれ以上は使わない」という自分ルールを作りました。
ルールは完璧に守れなくてもいいですが、「限度ラインがある」という意識だけでも、衝動を抑える助けになります。

4. ストレスのときは「お金を使わない休憩」を入れる

私は、ストレスが強いときほど、ネット娯楽に逃げやすいタイプでした。
そこで、「今日は仕事でしんどかった」と感じる日は、「お金を使わない休憩」を先に入れるようにしました。
・深呼吸をする
・短い散歩をする
・シャワーを浴びる
・軽いストレッチをする
これを先にしてからスマホを触るだけでも、「いきなり課金」「いきなり賭け」という流れをかなり減らすことができました。

5. 遊び方やリスクを「信頼できる情報」で学ぶ

もう一つ大事だったのは、「知らないまま遊ばない」という姿勢でした。
オンラインカジノや賭けに近いコンテンツに触れるときは、仕組みやリスク、依存の可能性などを、なるべく中立で分かりやすく説明している情報を読むようにしました。
たとえば、オンラインカジノの仕組みや各サイトの特徴を分かりやすくまとめている レビュー を参考にしながら、「どこまでが自分にとって安全な範囲なのか」を考える時間を持つようにしました。
こうした情報を先に知っておくことで、「よく分からないまま雰囲気でお金を使う」ことが減っていきました。

ネット娯楽とのちょうどいい距離感を作るコツ

ネット娯楽そのものが悪いわけではありません。
問題は、「自分がコントロールしているのか」「流されているのか」が分からなくなることです。
そこで、私は次のような小さなコツを意識するようにしました。

  • お金を使う前に「今の気分」を一言メモする
  • 眠いとき、酔っているとき、落ち込んでいるときは課金しない
  • ネット娯楽を「ごほうび」にする(やるべきことの後に遊ぶ)
  • プレイ前に「終わる時間」と「使う上限」を決める

これらはとてもシンプルですが、「なんとなくスマホを開いて、なんとなくお金を使う」という流れを断ち切るのに役立ちました。

困ったときは専門のサポートや公的情報も使う

自分一人ではコントロールが難しいと感じる場合は、専門の相談窓口や公的な情報を使うことも大切だと学びました。
例えば、ギャンブルなどの依存症について情報を提供したり、相談窓口を案内している公的機関や支援センターがあります。

  • 世界保健機関(WHO)は、ギャンブルが一部の人にとって深刻な健康問題や依存症につながることを指摘し、各国に対策を求めています。詳しい内容は WHOのギャンブルに関するファクトシート で読むことができます。
  • 日本では、消費者庁や国民生活センターなどが、ギャンブル等依存症に関する注意事項や相談窓口の情報を公開しています。 消費者庁の案内ページ から、困ったときの相談先を確認できます。
  • 「ギャンブル依存症予防回復支援センター」のように、ギャンブルで悩んでいる人や家族のために、24時間365日無料相談を行っている団体もあります。 公式サイト では、相談の流れや支援内容が紹介されています。
  • 海外にも、問題ギャンブルに悩む人のための無料オンラインサポートがあります。 例えば、 Gambling Therapy や、 Responsible Gambling Council のような団体は、より安全な遊び方や相談の場を提供しています。

こうした公的・非営利の情報源を知っておくだけでも、「もし自分が危ないと感じたら、どこに相談すればいいか」という安心感につながります。

お金より先に「自分の心」を見る習慣

私が一番学んだことは、「お金の問題に見えて、実は心の問題だった」ということです。
さみしさ、不安、自信のなさ、退屈さ…。
こうした気持ちをそのままにしておくと、ネット娯楽やお金の使いすぎに逃げたくなります。

だからこそ、私は次のような小さな習慣を意識するようになりました。

  • 「今、何がつらいのか」を紙に書いてみる
  • 誰か一人でもいいので、自分の気持ちを少し話してみる
  • 疲れている日は、あえて早く寝る
  • 楽しいことを「お金のかからないこと」から探してみる

心が少し落ち着いているときは、「本当に今お金を使う必要があるのか?」と冷静に考えやすくなります。
お金のコントロールは、心のコントロールとも深くつながっていると、私は自分の経験から感じました。

ネット娯楽とお金のバランスを取り戻して

今でも、私はネット娯楽が好きです。ゲームも動画も、時々オンラインカジノ風のコンテンツを見ることもあります。
でも昔と違うのは、「お金と時間のラインを自分で決めている」という点です。
メモを取り、上限を決め、つらいときほど一度立ち止まるようにしています。必要なら、公的な情報や支援も使えると知っています。

ネットの世界はとても広くて、楽しいものも危ないものもたくさんあります。
大事なのは、「全部やめる」ことではなく、「自分のペースと範囲を決めて楽しむ」ことだと思います。
もし今のあなたが、昔の私のように「なんとなくお金を使いすぎているかも」と感じているなら、今日からでもできる小さな一歩を試してみてください。
お金との向き合い方は、一気には変わりませんが、一つ一つの小さな習慣が、必ずあなたの味方になってくれます。