出典 A3/ 公式ツイッターより
ガチ中二病界のヒーロー、茅ケ崎至がついに主演。
至神推しファンの皆さまは、大変長らく待ちました。
やっと茅ケ崎伝説が始まりますよ。
この記事は、春組第5回公演『Knights of Round Ⅳ THE STAGE』のネタバレ感想です。
至の暗黒時代から高校デビューまで、ありとあらゆる黒歴史も書いてありますよ。
イベントを見逃した監督さんは、一緒にストーリーをおさらいしましょう。
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『Knights of Round Ⅳ THE STAGE』ネタバレ感想
ストーリーのあらすじ
突然劇団に舞い込んできた、大人気RPG『ナイラン』との舞台化コラボオファー。
ナイランシリーズの大ファンだったということで、珍しくやる気を見せる至。
たが、打ち合わせに現れた外岡は、至の最も会いたくない人物だった。
主演は至、準主演は千景に配役が決まる。
稽古が進むも、ナイランが好きな至は自分の演技に満足できない。
至のナイランに対する思いや、外岡との過去の因縁を聞いた千景。
公演成功の糸口を探し出したのは、ゲームにまったく興味を持っていなかった千景だった。
出典 A3 / ストーリー概要より
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第1話
- 『Knights of Round』通称ナイランで人気のRPGから、舞台化コラボのオファーがくる。
「ナイランの食玩、新シリーズ出てたから買ってきた」
至、食品玩具を大人買いです。
お金で解決する大人の見本。
「ーーお、出た!えんたくナイトくん」
『Knights of Round』通称ナイランは、九作目まで出てる人気RPGです。
かれこれ二十年は続いている人気シリーズ。
全ての作品を最低十週はするほど、至はナイランシリーズを愛しています。
なかでも小学生のときに遊んだⅣが、至のオススメ。
そろそろ新作のⅩが発売予定です。
「摂津に聞いたんだが、お前『Knights of Round』ってゲーム、好きらしいな」
左京から伝えられたのは、人気RPGと舞台化コラボのオファー。
思いがけないお知らせにより、至は石化状態。
嬉しすぎるコラボで、体が固まります。
もう我慢ばっかしてらんない。
廃課金兵の至、最強のファインティングポーズで観客を魅せろ!
至だけが頼りだぜ。
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第2話
- コラボ舞台の打ち合わせでやってきた人物は、至の友人。
- 舞台化する作品は、『ナイラン』のⅣ。
「初めまして、エンドリクスの外岡です。『ナイラン』シリーズのプロモーションを担当しております」
コラボ舞台の打ち合わせでやってきた人物は、至の友人。
高校の同級生です。
外岡は、コラボ趣旨を説明。
- 『ナイラン』の舞台化は、今回が初。
- まずは実験的に短期間の小規模なプレ公演を行いたい。
- ファンの反応が好意的であれば、もっと大きな劇場で本格的に本公演として再演したい。
原作が大作な分、脚本や舞台全体に高いクオリティが求められます。
しかも、『ナイラン』の次の新作は記念すべき十作目。
中途半端な舞台はできません。
舞台化するナンバリングタイトルは『Ⅳ』
『ナイラン』シリーズの中で、時系列が最も古い物語です。
シリーズを通してテーマとなる、『すべての因縁の始まりの物語』が語られます。
「これは俺の勝手なわがままなんだけど、今回の公演、春組で俺の主演でやらせてもらえないかな」
主演を希望する至は、すごく真剣な表情。
それだけ至にとっても、思い入れがある作品です。
こうしてコラボ舞台は、春組が担当することにーー。
なお、脚本や衣装、すべての要素にシリーズディレクターである星井の監修が入ります。
ナイランⅠから制作にかかわるナイランシリーズ世界観の生みの親。
ファンにとってはいわゆる神的存在です。
舞台に消極的な星井ディレクター。
生みの親を納得させることが、本公演の条件です
『ナイラン』で主演を務める至。
キラリ瞳に映るそのお姿は、きっと本当の勇者様!
古より思い描いていた妄想が、ついに現実になりました。
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第3話
- 配役を決めるための春組ミーティングを完全版でお届け!
『ナイラン』シリーズをプレイする春組。
役作りのため、廃人ゲーマーになる勢いです。
茅ケ崎が大量発生する中、よろよろの綴が登場。
原作プレッシャーをはねのけ、なんとか全体の構成案をまとめました。
配役を決めるため、早速ミーティングに移ります。
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大空いっぱいに広がるように、至のゲーム愛をひしひしと感じます。
もはや、オタクを超えたロマン。
この空はどこまでもオタクを包み込んで、OTAKU
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第4話
- 『ナイラン』シリーズディレクター星井と打ち合わせ。
- 無事に監修が通り、プレ公演に向けて稽古を開始。
『ナイラン』シリーズディレクター星井とミーティング。
衣装、メイク、チラシデザイン、どれもバッサリと指摘されます。
人気ゲームが原作になっていることに意識が向き、個性や色を出せていませんでした。
星井ディレクターより、一部考え直しをくらいます。
ただ、クリエイター集団のMANKAIカンパニー。
意欲をさらに燃え上がらせます。
肝心の脚本については、文句なし。
『ナイラン』チームのシナリオ班からお墨付きをもらいました。
これが、つづるんクオリティです。
次の監修会は二週間後。
それまでに、指摘された箇所を修正します。
去り際、プロモーション担当の外岡から声がーー。
無事に監修会も通り、今日から本格的に立ち稽古です。
至はキャラクター指導に熱が入ります。
設定が細かいことで有名な『ナイラン』
マニアックなファンを満足させるために、一切の妥協は許しません。
気合い十分の稽古ですが、主演の至は殺陣に苦戦します。
廃課金兵には、チート体力がないのが鉄則。
悲しい経緯もあり、体力づくりのメニューを取り入れます。
運動嫌いの至ですが、今回は話が別。
夢中になって遊んでいる『ナイラン』のために、すんなりと受け入れます。
お願い!いつまでも、いつまでも、至は廃課金兵でいて。
生まれてきた瞬間から、廃課金兵でいて。
じゃないと、こんなにも惹かれないんだから。
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第5話
- 至が『ナイラン』にはまった小学生の思い出を、完全版でお届け!
- シリーズディレクターの星井に、通し稽古を見てもらう。
公演が再来週に迫り、稽古にいそしむ一同。
至のゲームに関する最強知識で、大分キャラクターも出来上がってきます。
「フライヤーと公式サイトのデザインがようやく監修通ってさ、見てもらおうと思って。稽古終わったら談話室来てくんない?」
一成のデザインを確認ついでに、みんなで休憩。
臣の手作りマフィンで、ティータイムです。
一方で、理想のランスロットを追及する至。
一人でこっそり練習です。
やがて夜は更け、通し稽古を披露する日になりました。
外岡と星井がやってきます。
今までの成果を披露しますが、どこかフラストレーションを感じる星井。
「キャラを演じるのはとてもお上手です。たしかに『ナイラン』を舞台にしたらこうなるのでしょう」
「……でも、僕はみなさんが『ナイラン』を通して感じたこと、『ナイラン』の魅力を、みなさんなりに表現してほしかった」
星井が求めるのは、舞台だからこそできる『ナイラン』の世界。
あまり満足していない星井に、重苦しい空気が流れます。
再現ないプレッシャーで、エリートリーマンの至がピンチ。
至の力になりたい。
なんだかんだ言ってやっぱホントに、至が好き。
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第6話
- ディレクターを認めさせるために、主演のランスロットを演じるのが人気実況者<<たるち>>であることを公表させようとする外岡。
ゲネプロまであと数日。
本番目前、星井に認められず一同は落ち込みます。
残す打ち合わせは、本番前の最後のみ。
このままではプレ公演だけで、本公演については見合わせることになるかもしれません。
ヒントを得るため、監督さんはプロモーション担当の外岡を訪問します。
少しアプローチを変えるように勧める外岡。
「具体的に言いますと、今回主演のランスロットを演じるのが、人気実況者<<たるち>>であることを星井や世間に公表するんです」
<<たるち>>は茅ケ崎の動画配信用の名前です
その人気を利用して、舞台に対するファンの気持ちを仰ぐ。
外岡の考えるアプローチは、あまりにも残酷でした。
外と内の顔を使い分ける至には、素性がバレることは絶対に避けたいのが本音。
監督としても、至を好奇の目にさらすわけにはいきません。
外岡の提案を保留にして、劇団に戻ります。
「至さんは<<たるち>>としての世界を至さん自身とは分けてすごく大切にしてるじゃないですか」
そんな大切なものを壊せないと、咲也は提案を拒否。
「そもそも、なんで外岡ってやつに<<たるち>>ってバレてんの?」
真澄も疑問をぶつけます。
「……大分長い話になるし、無駄に暗い昔話になっちゃうけど。皆様、聞かれます?」
こうして自身の過去を話し始める、至。
至、日本昔話の始まり~始まり~。
ドッキュン!
いつも支えてくれる『至神推し』ファンへのご褒美だ。
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第7話
- 完全版で届ける、至の暗黒時代からの高校デビュー。
中学時代は、俺にとって暗黒の時代だった。
スポーツができる、トークが面白い、という基準がヒエラルキーを決定する閉鎖的な世界。
そんな学校という場所において運動音痴であることは致命的。
細身で肌が白かったこともあり、体育会系グループのメンバーに目を付けられてよくからかわれていた。
学校ではひたすら目立たないように息をひそめて過ごした。
放課後もクラスメイトに会わないように、家の中で一人で過ごすことが多くなっていった。
もっとも、元々一人でゲームするのが好きだった俺にとって、それは全然苦ではなかったんだけども。
なんとか中学を卒表し、地元から少し離れた高校に進学した俺に姉貴が授けたのが、『高校デビューしてその外見を強みにしろ』という助言だった。
姉貴いわく、俺の容姿は望むと望まざるにかかわらず、結構目立つらしい。
体育会のグループにやたらと絡まれたのもそれが原因だから、どうせならそれを生かせ、というのが姉貴の言い分だ。
正直なところ乗り気ではなかったが、年がら年中家にいる俺の存在をうっとうしく思っていたらしい姉貴に、半ば強制的にキャラ改造を強いられた。
姉貴により完璧に作られた設定シートに従い、高校入学とともに俺は幸薄の病弱美少年キャラにジョブチェンジしたのだった。
窓の外を眺めて思わせぶりに儚げなため息をついてみたり、図書館で物憂げに本を読んだり、体育の時間は持病を装って休んだり……。
という、実情を知る人間からすれば墳飯ものの作戦だったが、これが見事にハマッた。
高校生ともなると、中学の時とは価値基準が異なるというのも功を奏したのだろう。
完全に姉貴の作戦勝ちだ。
クラスの女子からは孤高の美少年扱いで丁重にもてなされ、男子からも体を気遣われるようになった。
俺の地位は拍子抜けするほどに一変した。
周りの評価なんてこんなものか、と思った。
作ったキャラを演じるのはわずらわしいが、息をひそめて生きてきたころに比べればずっとずっと楽だ。
それなりに快適な毎日を過ごしていたある日、同じクラスだった外岡と放課後の教室で偶然二人っきりになった。
いつもクラスの中心で騒いでいる、いわゆるウェイ系リア充の外岡がひそかに苦手だった俺はすぐに帰ろうとした。
その時うっかり『えんたくナイトくん』のマスコットがついた家のカギを落としてしまった。
「なんか落ちたぞ」
「ーーっ」
「あれ、これーー」
拾った外岡が黙り込むのを見て、やばいと思った。
こんなオタク丸出しのキーホルダー、からかわれるに違いない。
でも、外岡の反応は予想外だった。
「えんたくナイトくんじゃん!しかもⅣの初回限定版だろ!?速攻売り切れたのに、よく買えたな!?」
「え……」
「つーか、茅ヶ崎ってゲーム好きなのかよ?意外!」
それはこっちのセリフだと思った。
意外なことに外岡は『ナイラン』シリーズの大ファンらしい。
もっといえば、ゲーム全般やり込んでるガチオタだった。
ただ、いつもつるんでいる友達がリア充ばかりでオタクにいい印象を持っていないため、周りにはずっと隠していたのだという。
ゲーム好きを隠しているせいで孤独という共通点を持った俺と外岡。
『ナイラン』シリーズの話で盛り上がり、すぐに仲良くなった。
他の友達に隠れて二人でゲームをするようになり、次第に親友と呼べる存在にまでなっていった。
外岡は俺の病弱キャラの話を打ち明けても、自分もリア充キャラ設定だから、と軽く笑い飛ばしてくれた。
俺はその時初めて、なんでも話せる友達ができたんだ。
……お互いの家に通ってゲームしまくったり、RPGの進み具合競ったり、感想を話したりするのは本当に楽しかった。
いつも一人きりでやってたゲームの楽しさを、初めて誰かと共有したいと思った。
明日早く学校で話したいって、初めて登校が待ち遠しくなった。
高三の夏……。
クラスの中心だった外岡と仲良くなり始めてから、自然と俺も他のクラスメイトと接する機会が多くなった。
ちょっとずつ普通に話せるようになって、自分で作った病弱キャラも時々忘れかけるくらい素でいられるようになっていった。
そんな時、偶然、クラスメイトの一人と当時最新作だった『ナイランⅦ』の話題になった。
今回始めて『ナイラン』シリーズやったっていうそいつと話し込んでいるところに、ちょうど外岡が来たんだ。
つい、外岡にも話を振ろうとしたら、外岡は変な顔して去ってった。
その時はオタバレするリスクも考えずに軽率だったかなと思っただけだったけど、次の日の放課後……。
「アイツ、実はガチのオタクだから」
「ええ~?ウソだろ」
「全然そんな風に見えないけどな~」
「マジマジ。病弱ってのもウソで、極度の運動音痴だから体育サボってるだけ。サッカーのPKでも空ぶるんだって。ウケるだろ」
「ぷっ、マジかよ。ちょっと想像したらウケるけど」
「何それ~。病気かと思ったのにサボってただけとか、ひどくない?」
「ーー」
その時は頭が真っ白になった。
でも、考える前に教室に入って行った。
不自然に会話を止めた連中の前を通って、机から忘れ物を取って教室を出るまでの間、外岡の顔は一切見なかった。
「おい、待てよ!チガ!」
「……何?」
「ーーっ、お前も俺の趣味、クラスメイトの奴らにバラせば」
追いかけてきた外岡の顔は、今思い出しても笑えるくらいひどい顔だった。
怒ってるんだが泣きそうなのか、とにかくそれまで見たことないくらい、うろたえてるのがわかった。
俺はもう怒りとか悲しみなんて消え失せて、どこまでも冷静だった。
「……そんなめんどいことしない。もうどうでもいいし」
「ーー」
外岡がショックを受けてるのを見て、ちょっとだけ胸がすく思いがしたのと同時に罪悪感が湧いてきて、俺はすぐにその場を立ち去った。
外岡とはそれっきりだ。
その時のことが原因で、俺は人と深く関わるのが苦手になった。
仲良くなればその分、傷つく。
自分を取り繕って、相手に過度に干渉させない絶妙な距離感で他人とコミュニケーションをとるのが、一番楽だと思うようになっていった。
それからは、この劇団に入るまでの俺と同じ。
誰とも当たり障りなく最低限、上辺だけの付き合いですませる。
そうやって残りの高校生活も大学も、社会人になってからも過ごしてきた。
ただ、どうしても誰かとゲームの話をしたり、思い出を共有する楽しさが忘れられなくて、大学時代にゲーム実況を始めたんだ。
一人で自分勝手にゲームを楽しんでるだけでも、それをネット配信すれば、視聴者が共感したり盛り上がってくれる。
直接のコミュニケーションじゃなくても、十分満足できた。
まあ、まさかそれを外岡にも知られていたとは思わなかったけれど。
……でも、この劇団に入って、それまでの自分が一変した。
誰かと打ち解けて一緒に何かすること、深く関わって信頼関係を結ぶこと……今まで全部避けてたことだったのに。
劇団のみんなとなら、それも悪くないって思えるようになった。
むしろもっと共有したいって思うようになった。
出典 A3 / 至の暗黒時代から高校デビューの話より
「監督さん、先方への返事はまだ待てるよね?」
話を聞き終わった千景は、何かを企みます。
譲れないもの一つで強くなれる。
至にとっての譲れないものは『ゲーム』
羽根がない天使は天使じゃないように、暗黒時代がない至は至じゃない。
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【A3】EV『ナイランⅣ』は、茅ケ崎至の全てが詰まってる
クラスのポジションは二軍だった、中学生時代の至。
姉貴のアドバイスにより、孤高の美少年キャラで高校時代は一軍です。
高校デビュー!
キャラチェンジデビュー!
至が同級生だったら、絶対ワクワクする青春ライフデビュー!
ガチオタクからの劇的ビフォーアフターで、やっぱり至はいつも眩しいですね。
▼続きのネタバレはこちら
【A3】春組第五回公演『ナイランⅣ』ストーリーのネタバレ感想
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