出典 A3 / 公式ツイッターより
秋組旗揚げ公演『なんて素敵にピカレスク』
それから１年が経ち、新メンバーの泉田莇が加わりました。
これまでの活躍を見逃した方は、秋組の劇団員たちの思い出を振り返りましょう。
イベントストーリー『咲かせよう！エールでMANKAI』のネタバレ感想です。
６～７話をまとめました。
▼１～３話のネタバレはこちら
１年間を振り返る春組ストーリー【A3】エールで満開！ネタバレ感想
▼４～５話のネタバレはこちら
１年間を振り返る夏組ストーリー【A3】エールで満開！ネタバレ感想
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咲かせよう！エールでＭＡＮＫＡＩ☆ネタバレ感想
第６話
ポイント！
- 万里と十座、それぞれの一年を振り返る。
【寮内】
万里
あー、疲れた……
万里
ん？
一成
例のノート、ヒョードルに渡しといたよん♪秋組でまわしてね！
万里
ういー
一成
あ、そういえば、頼まれてた資料も今度直接渡すから。相談とかもいつでもしてー！
万里
あざっす
万里
そろそろ、色々本気で考えねーと……
万里
つーか、兵頭が先にノート書いてんのかよ……どーせアイツ、ろくなこと書いてねーんだろうな
十座
……
万里
ノートの前で微動だにしねぇ、ってことは書き終わったのか……？
万里
白紙かよ
十座
！！
十座
うるせぇ。気配消して入ってくんじゃねぇ
万里
普通に入ってきたっつーの
万里
つーか、どうせ大したこと書けねぇんだから、さっさと俺に回せ
十座
んだと？
万里
もうそれで書いたことにしとけよ。あぶり出しっつって
十座
てめぇなーー
万里
それが嫌ならさっさと書け。後ろ詰まってんだよ
十座
ーー言われなくても書く。てめぇがジャマしなければな
万里
へいへい
万里
監督ちゃんへのメッセージねぇ……俺は何書くかな
万里
しっかし、１年か……部活でも何でも続かなかった俺がよくもったよな
万里
１つのコミュニティにここまで長くいるのって初めてかも
万里
こないだ実家に帰ってきたねーちゃんにも、まだ演劇やってるって言ったら驚かれたし
万里
我ながら不思議だよな。芝居に関しては、いつまでやっても飽きねえ
万里
演劇なんて、一切興味なかったのによ……
万里
……
十座
……
万里
あの時兵頭の後つけなかったら……いや、兵頭にケンカふっかけなきゃ、きっと一生縁なんてなかった
万里
それに、もし、一度寮を出た俺を監督ちゃんが追いかけてこなかったら。兵頭のポートレイトを見なかったら……
万里
きっと、今俺は芝居を続けていなかった
【回想】
万里
監督ちゃん、教えてくれ。どうしたら俺は兵頭に勝てる？
監督さん
万里くん……
万里
なぁ、どうすればいいんだ？
監督さん
……まずは、芝居にまっすぐ向き合うこと。それと、負けたくないって気持ち。こっちはもうあるみたいだね
万里
……
万里
兵頭の『ポートレイト』見て、なんかわかんねぇけど熱くなった。あいつにケンカ売って負けた時と同じくれぇ、興奮した
万里
このままじゃ、終われねぇ。終わらせられねぇ
万里
昔の自分が見たら、きっと信じられねーと思う。こんな風に仲間と舞台作り上げるのに必死になってるなんて
万里
秋組の奴らと一緒に立つ舞台……出番を待つ舞台袖の興奮や、千秋楽のカーテンコールで感じる胸の震え……
万里
あの頃の俺は、どれも知らなかった
万里
俺が今ここで演劇続けてるのは、全部色んな偶然の上に成り立ってんだよな
万里
いや、偶然じゃねーか。なんつーか、これがいわゆる運ーー
万里
……って、何考えてんだか
十座
……
万里
さすがに書き終わったか？
万里
おい、そろそろーーって、まだ白紙かよ！！
十座
ほら、できたぞ
万里
んあ？
十座
寝てんじゃねぇよ
万里
テメーが待たせすぎなんだよ！夜が明けるかと思った
十座
早く書けよ。次がつかえてるからな
万里
それ、俺がさっき言ったセリフだけどな！！
十座
ふん
万里
ちっ
万里
……
十座
コイツ、もう書き始めんのか。俺はあれだけ悩んだってのに
十座
ちっ、つくづく器用な野郎だ……
十座
芝居だって、興味もないくせにオーディションの時からそつなくこなしてた
十座
それでも、やる気のねぇ奴にだけは、絶対負けられねぇと思った。負けるつもりもなかった
十座
それが、いつの間にか、コイツの芝居が変わっていったんだよな
十座
本気で舞台に向き合うようになったコイツの芝居は、むかつくが、最初よりもずっとよくなった
十座
だから余計に負けたくねぇって熱くなって、刺激も受けた
十座
正直、俺の芝居がよくなったのは、コイツの芝居のおかげでもあると思う。むかつくから絶対言わねーが
十座
コイツの芝居の上達ぶりを見るたびに、ポテンシャルの差を否が応でも意識させられる
十座
……才能っていうもんを、考えさせられる
十座
それでも、才能もないのに芝居がしたいっていう俺の気持ちを買ってくれた監督には本気で感謝してるし、恩も感じてる
【回想】
十座
ーー下手なのはわかってる。でも、どうしても芝居がやりてぇ。俺を劇団に入れてくれ
監督さん
え……
十座
……この通りだ
監督さん
……芝居で一番大切なのは芝居への気持ちと向上心。歓迎するよ
十座
監督のおかげで、俺はずっと夢見てた舞台に立てる。それがどれだけの喜びか……きっと摂津にはわからねぇだろう
十座
でも、だからこそ、俺は俺のやり方で芝居を磨いていってみせる。摂津とは別のやり方で……
十座
俺の芝居はまだ未熟だが……監督への恩返しはこれからだ
万里
よし、いっちょあがり～
万里
テメーの百分の一くらいの時間で書けたぞ
十座
てめぇが十分として、千分もかかってねぇ
万里
言葉のアヤだろうが！
十座
どうせ適当に書き連ねただけだろ
万里
ああ？テメーのより、よっぽどまともだっつーの
十座
ふん。できたら、さっさと持ってけ。後がつかえてるからな
万里
だからテメーが言うな！
万里
ったく、兵頭のせいで相当なタイムロスだろ
支配人
ああ。忙しい忙しい……
万里
？
支配人
早くしないと……
万里
何急いでんだよ？
支配人
！？
支配人
い、いえいえ、私は何も怪しいものでは……怪しいことなど何もしてませんとも、もちろんですよ、ははは……
万里
わざとらしく怪しいけどな
支配人
そ、それでは、色々と準備がありますので、これにて！
万里
準備って……公演も近くないのに、なんの準備だ？
ちょこっと感想
十座から飛び立つ未来。
硬派なヤンキー顔だけど、不器用な性格が本当に大好き。
溢れるキモチがアツくて、思わずラブソングを歌っちゃうね。
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第７話
ポイント！
- 臣と太一と左京、それぞれの一年を振り返る。
【寮内】
臣
……
臣
……やっぱり、この一年で一番思い出深いっていうと、あれだよな
臣
自分の過去と向き合って苦しみぬいた異邦人の公演……
臣
あれがなかったら、きっと俺は今も何も変われないままだっただろう
臣
あの公演があったおかげで、ちゃんと過去を見つめなおすことができた。もう一度那智と向き合うことができた
臣
昔の俺が強くいられたのは、那智やウォルフの仲間がいたから……みんなのおかげで、それを思い出せた
【回想】
臣
それから、今日は那智に紹介したい人がいるんだ
監督さん
？
臣
この人のおかげで、俺は前に進めた
臣
肩代わりしてるつもりだったお前の夢を、自分の夢として追いかけることができるようになった
臣
この人だけじゃない。今、俺には『ヴォルフ』の頃みたいな大切な仲間がいる
臣
そいつらとカントクと一緒に、これからも俺は役者として、お前にバカにされないように真剣に芝居をしていく
臣
旗揚げ公演の時も、カントクは俺の背中を押してくれた
臣
那智の肩代わりとして演劇をやることを悩んでいた俺に、今はそれだけじゃないはずだと気づかせてくれた
臣
きっと、あの時のことがなかったら、那智に負い目を感じて、演劇を続けられなかった
臣
那智の墓参りに行くこともできなかっただろう
臣
ありがとう、カントク。それに、那智。演劇と出会わせてくれてありがとう
臣
俺は、お前の代わりじゃなく、お前との思い出を胸に、役者としてこれからもがんばっていくから
臣
……
臣
せっかくだから写真でも貼りつけるか。何かいい写真は……
臣
……はは
臣
懐かしいな、この写真。まだ秋組が結成したばっかりの頃か
臣
十座はしかめ面ばっかりだし、万里の表情も険しいし、太一もどこかぎこちない
臣
あれから、本当に色々あったよな。今は十座の笑顔の撮り方もわかったし、万里も太一も表情が柔らかい
臣
ふっ、えらい違いだな
臣
ーーん、この写真は夏組の稽古か
臣
ちょうど天馬がとちったところを撮って、怒られたんだよな
臣
間が悪いというか、なんというか。ある意味劇的な瞬間ではあったが……
臣
こっちの写真も懐かしいな……
臣
ーーと、もうこんな時間か？
臣
写真のこととなると時間を忘れる。俺の悪い癖だな。しかし、一枚だけ選ぶっていうのも結構難しい……
臣
ん？
臣
これは……カントクにマカロンの試食をしてもらった時の写真か
臣
満面の笑みだな
臣
我ながら、いい写真が撮れた。カントクはいつも本当に幸せそうな顔で食べてくれる
臣
あの顔が好きなんだよなぁ
臣
これを印刷して貼っておくか
臣
『カントクからの献立リクエスト、いつでも待ってる』ーーと
太一
ただいまッスー！
臣
おかえり、太一。ちょうどよかった。これ、お前の番だぞ
太一
あ！例のヤツッスね！
臣
ああ。俺はもう書き終わったから
太一
オッケーッス！それではさっそく……
臣
なんだ、それ？
太一
ふっふっふー！
太一
このときのために用意しておいたカラーペンッス！きっとみんな男だから、こういうの使わないし、目立つッス！
臣
あーなるほど……。でも、結構みんな派手だぞ
太一
うわ！！何スか、この別の方向で異彩放ってる真澄クンのページ！？
太一
しかも、幸チャンのページめっちゃかわいいし、むっちゃんとカズくんのページ反則ッス！
太一
こんなの勝てるわけないッスよ……
臣
まあデザイナーコンビは本職だからな。心がこもっていれば、カントクにも伝わるさ
太一
ーーそうッスよね！
太一
よし！こうなったら心のこもったメッセージ！まごころで勝負ッス！
臣
その意気だ。じゃあ、俺は夕飯の準備してくるから、がんばれよ
太一
ありがとうッス！
太一
うーん……
太一
監督先生との思い出か……やっぱり一番に思い出すのは、旗揚げ公演のときのことッスよね
【回想】
太一
ーー本当に悪かったと思ってる
監督さん
どうして？何か事情があったの？
太一
……俺、元々、ＧＯＤ座に所属してたんだ
太一
それで、スパイとしてＭＡＮＫＡＩカンパニーにもぐりこめって言われて……
太一
この劇団の舞台をめちゃくちゃにしたら、ＧＯＤ座のメインキャストにしてくれるって言われたから、俺ーー
太一
本当にごめんなさい……っ
太一
取り返しのつかないことをした俺っちを、監督先生なら罵倒して劇団から追い出すことだってできた
太一
そうされてもおかしくないことを、俺はした
太一
でも、監督先生は俺を追い出さなかった。監督先生もみんなも、俺を許して、受け入れてくれた
太一
俺は絶対に一生その恩を忘れない
太一
……
太一
そういえば、第二回公演も大変だったな。まさか女役をやることになるとは思わなかったし……
太一
あの時は丸一日監督先生に密着させてもらって……監督先生のこともっともっと大好きになったんだっけ
太一
この信号シール……もう何枚目だろう？結構使っちゃったな～
太一
ま、それだけいっぱい楽しいことがあったってことか
太一
このシールのおかげで、俺と臣くんはもっとわかり合えるようになったんだよね
太一
お互いに、ちゃんと前を向いて歩くことができるようになった
太一
過去の後悔だけじゃなくて、悲しかったこと、楽しかったこと、全部受け止めて、今を生きられるようになったんだ
太一
何の変哲もないシールなのに、監督先生はすごい。色んなきっかけをくれるんだ
太一
……そうだ！監督先生が好きな信号キャラを描こうっと。これは俺っちだけが知ってることだし、名案ッス！
太一
左京にぃ、入るッスよー！
左京
ああ
太一
はい、左京にぃの番ッス！
左京
ああ、メッセージブックか。一段落ついたらやるから、そこに置いといてくれ
太一
そんな険しい顔して、何してるッス？
左京
経費の計算だ。内訳を話してやろうか？
太一
怪談並みに怖そうなんで、遠慮するッス！
左京
ふん。ったく、余計なもんにまで金使いやがって
左京
……
左京
……ふう
左京
あいつへのメッセージねぇ……たまには面と向かって言えないことでも書いてやるか
左京
いや、でも他の劇団員にも見られるかもしれないんだよな
左京
……あいつら、何書いたんだ？
左京
ーー
左京
なんだこの呪詛みたいな碓氷のページは……
左京
はぁ
左京
普段は主宰であるあいつには厳しいことばかり言ってるからな、たまには誉めてやろうかと思っが……
左京
これを見てるとその気も失せるな。あいつら自由にやり過ぎだろう。まったく
左京
それにしても、これだけとっちらかった連中をあいつもよくまとめてきたもんだ
左京
まあ、そもそも集めたのがあいつだからな。元より承知の上だろうが……
左京
俺の存在だって、目の上たんごぶみたいなものだろうに、何を好き好んで引き込んだんだか
【回想】
監督さん
オーディション、来てください。お願いします
左京
……いっぱしの総監督の顔になりやがって
監督さん
……
左京
……言っとくが、俺の中のお前はいまだにチビのままだからな
監督さん
えっ！？
左京
……これは考えておく。じゃあな
左京
俺自信この劇団に対する思い入れもあって、妥協はできないし、あいつに対する要求も多い。言い過ぎたと思うことも時々ある
左京
それでも、不思議とへこたれない。きちんと受け止めて、前に進んでいく
左京
この１年の劇団の躍進ぶりは、俺も驚いている
左京
昔のような賑わいを取り戻すのが目標だったとはいえ、本当にこうやって公演を続けていくことができるとは……
左京
……奇跡、だな
左京
あいつのがんばりと、根性が作り上げた奇跡だ
左京
危ない時は何度もあったし、まだまだ課題も多い。それでも、あいつの起こした奇跡の連続が劇団の今につながってる
左京
……
左京
節目だし、今回くらい労ってやってもいいか。正直１ページじゃ収まりがつかねぇが……
左京
他の奴らに冷やかされたとしても、しょうがねぇ。まぁ、たまには、な
左京
……
左京
『お前もこの１年がんばっているが、まだまだ課題も多い。集客力を今以上に上げるためにはーー』
左京
……
左京
『以前も言ったが、改善点としてーー』
左京
……結局いつも通りだな
左京
ちっ、スペースもねぇじゃねぇか。……しょうがねぇ
左京
『劇団に呼んでくれたこと、感謝してる。この間も言ったが、お前はよくがんばっている』
左京
……
左京
『しかし、あまり根を詰めるなよ』
左京
……さて
左京
次は、冬組だな
ちょこっと感想
我ら、古市左京の神推し会。
これ以上を何を望むかって。
ツンデレヤクザとの新婚生活で、朝から晩までイチャつく生活だよ。(イヤらしいね)
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秋組の推しメンは『兵頭十座』
もし、十座・太一・天馬が通う欧華高校に入学できたらー。
そんでもって、隣のヤンキーが十座だったらーー。
嬉しすぎて、勉強に身が入らない。
狭い教室。
十座と一緒にランチ。
身勝手にあーんとかして、私のためにデレる十座を拝みたい。
なんて素敵なヤンキーライフって、毎日がハッピー！
夜遅く家に帰り、家族はアンハッピー！
そう思うくらいに、秋組の推しメンは兵頭十座！
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