東京23区に4年ぶりに大雪警報が発令された、2018年1月22日。
雪が降りつもる中、最高裁判所の大法廷を見学してきました。
私たちの生活にあまり密接には関わりがない「裁判所」。
普通の生活をしていたらお世話になることもないので、あまり興味が湧かない人もいると思います。
ただ私たちの生活を守ってくれるのは「法律」ではなくて、
それを知っている「あなた」が、自分の身を守るのだと思います。
……専門家でもない私が何をえらそうにって話ですよね。
商品をキャンセルする「クーリングオフ」も、その制度を知らないと泣き寝入りですからね。
法律に興味を持つことは、自分を守ることにも繋がると思うんです。
そこで国民の代表として最高裁判所を見学してきたので、その全容をご紹介したいと思います。
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最高裁判所を見学する流れ
- 庁舎見学専用ダイヤルで事前予約
- 見学当日は15:30に最高裁判所南門に集合
- ( セキュリティチェック後 ) 見学開始
高校生以上なら個人でも最高裁判所の大法廷を見学することができます。
週に2回ほどの平日限定のツアーなので、社会人には少し敷居が高いですね。
参加希望の方は電話予約が必須なので気を付けましょうね。
見学希望の当日での連絡は認められておりません。
参加希望の方は時間に余裕をもって連絡しましょう。
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雪が降り積もる最高裁判所にご招待
最高裁判所の外観をお散歩
というわけで雪が降り積もる中、震えながら最高裁判所を見学しに行ってきました。
「平日の昼間から何遊んでるんだよ」とツッコミが聞こえてきそうですが、ぐっと堪えて話を続けますね。
最高裁判所の中に潜入する前に、まずは外周をぶらり旅です。
まずは最高裁判所の正門を見つけました。
「無罪判定を掴み取りました~」とマスコミが集まる正面玄関ですね。
この正門の近くによくわからない銅像もあったので、続けてアップしますね。
何かを訴える3人の女神?たちが私を祝福してくれるようです。
実際の集合場所である南門の写真がこちらです。
雪が降りつもって、圧倒的な存在感を放っていますね。
「突撃!隣の裁判所」いざ開幕です。
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金属探知機によるセキュリティチェック
雪が降りつもる中、集まった見学ツアーの一般人は8人でした。
10代~30代の方が大多数で、普通の主婦?のような方も参加されていました。
みなさん法律に興味があって良いことですね
……って誰から目線でコメントしてるんですかね。
最高裁判所の中に入るためには、金属探知機によるセキュリティチェックが必須です。
緑色で怪しく光る金属探知機に、不覚にも少しワクワクしてしまいました。
セキュリティチェックを通過して、ようやく最高裁判所内の奥深くに入れてもらます。
ツアーの参加景品として「裁判所ナビ」という冊子をもらえました。
20ページに渡って、裁判の種類や歴史、手続きの流れなどをイラストつきで説明してくれます。
ここからは写真撮影も厳禁なので、なんだか少し緊張しますね。
最高裁判所内を探索
見学ツアーの所要時間は約40分で、下記がその内容となっています。
- ミニチュア模型で最高裁判所の歴史を学ぶ
- 大法廷で実際の裁判を簡単に再現
- 大ホールで2つのブロンズ像を拝む
ミニチュア模型で最高裁判所の歴史を学ぶ
出典 裁判所ホームページ
最高裁判所内に大ホールがあって、そこに最高裁判所の等身大ミニチュア模型があります。
広報の方がその模型を使い、最高裁判所の歴史について色々説明してくれます。
大法廷で実際の裁判を簡単に再現
出典 裁判所ホームページ
こちらでは大法廷の傍聴席に座って、裁判傍聴気分を味わうことができます。
実際に裁判が行われているわけではなく、あくまで無人ですので注意しましょう。
広報の方が簡単に裁判の流れについて説明してくれます。
壁には「太陽」と「月」のタペストリーが飾られており、とても神秘的な印象を受けました。
吹き抜けの天井からは、自然光が入り電気を点灯しなくても、部屋を明るく照らしてくれます。
広報の方が「どれくらい自然光が入るか」を説明するために、大法廷の電気を全て消灯してくれるんですよ。
ただお邪魔した日が大雪警報だったため、大法廷は一面真っ暗になりました。
広報の方も「こんなに暗い大法廷は初めてだ」と漏らすくらいで、異次元な空間に包まれました。
暗闇の中うっすらと全体像が露わにある大法廷。
裁判員…書記官…検察官…弁護士…傍聴人…約200個ほどあるイスが、無機質に暗闇に存在する空間……。
「夜の学校」って異様に怖いじゃないですか。あの大法廷バージョンです。
不気味さ1000%増し増しで、テンションが最高潮になってしまいました。
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大ホールで2つのブロンズ像を拝む
ツアーの締めくくりは大ホールにある、
「正義」と「椿咲く丘」の2つのブロンズ像を拝んで終了です。
出典 裁判所ホームページ
こちらはギリシャ神話の女神テミスに由来している「正義」のブロンズ像です。
左手には天秤を持ち、公平な裁判をすることを物語っています。
右手に掲げている剣で、強い意志を持って闘うことを示唆しているようです。
出典 裁判所ホームページ
こちらは平和を象徴している「椿咲く丘」のブロンズ像です。
椿の花が咲き、鳩が集まっている丘のベンチで、
男の子と女の子が愛を語り合っている?ようです。
平成生まれの私もびっくりするくらいの進展の速さデス。
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助けてくれるのは「法律」を知っている自分
法律について知識を深め、大法廷も見学できて盛りだくさんのツアーでしたね。
裁判所を見学することで法律を身近に感じ、生活に役立てて欲しいと
願いを込めた?広報の方の気持ちがひしひしと伝わってきますね。
ここで私が好きなライアーゲームのセリフを紹介します。
『信じる』その行為は紛れもなく高尚な事だ。
しかしね、多くの人間が『信じる』の名の下にやっている行為は実は、
他人を知ることの放棄。
それは決して『信じる』行為ではなく無関心。無関心こそ疑うよりはるかに忌々しい行為である事に多くの人間は気づいていない。
出典 ライアーゲーム
このセリフを法律に当てはめてみますね。
ただ「法律」を信じるだけで、知ろうとも努力をしない行為は「無関心」。
無関心ばっかりだと、自分が困った時に「法律」を120%活用できないぞ♪
あなたが困った時に助けてくれるのは、
法律を信じている自分ではなく、法律を知っている自分だと思います。
興味を持つという始めの一歩に、裁判所を見学してみるのも面白いかも知れませんね。