裁判官と巡る!大人の民事裁判法廷ガイドツアーに参加してきた感想

「初めての裁判の傍聴は勇気がいる」

「ふらっと傍聴しても事件の内容や進行が分からない」

法律に興味はあるけど、最初の一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

 

法律に興味はあるけど裁判の傍聴を今までしたことがない人に向けて、

裁判官と巡る『民事裁判法廷ガイドツアー』に参加してきたので、

そのレポートをしようと思います。

 

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民事裁判法廷ガイドツアーのおさらい

出典 pixabay.com

東京地方裁判所では、毎月あるツアーを開催しています。

もうお気づきですよね。

 

そのツアーこそ『裁判官と巡る民事裁判法廷ガイドツアー』です。

このツアーは東京地方裁判所のホームページから申し込みをすることができます。

 

毎月10日前後に開催しており、12:30~15:00頃までの2.5時間のツアーです。

裁判官が民事裁判の流れを説明してくれたり、実際に裁判を傍聴したりします。

 

費用は無料で、先着順となりますが20人程度も参加することができます。

中学生以上なら個人の方でも参加できる、幻のはとバスツアーです。

 

さっそく意気揚々と参加してきましたので、

その禁断のガイドツアーの全容をご紹介したいと思います。

 

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民事裁判法廷ガイドツアーの流れ

12:30【思い出の逆転】

出典 東京地方裁判所 正門 カメラにて撮影

まずは東京地方裁判所、東玄関ロビーに現地集合です。

東京地方裁判所に入るためには、手荷物検査もあり、少し緊張してしまいますね。

 

「思い出の逆転」

 

「ちーがーうーだーろーーーーーー」

「ちがうだろーーーー」

おっと……どうやら真○子議員がお怒りのようですね。

進撃の真○子。

 

真○子さん、エレンに駆逐されちゃうので少し黙ってて下さいね。

どうやらタイトルである『思い出の逆転』が気に入らなかったようです。

裁判所に思い出はないのに、ついカッコイイタイトルをつけてしまいました。

 

平日の午後の時間帯のツアーなので、女性の方が多い印象を受けました。

年齢も20代~70代まで集まり、本当にみんな変態さんですね。

 

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12:40 ~ 13:30【甦る逆転】

出典 commons.wikimedia.org

ここでは裁判官と一緒に、508号法廷に向かいます。

途中に窓から見えた『法務省』がタワーオブ・テラーに見えました。

不覚にもディズニーランドのように心が弾んでしまいます。

 

508号法廷は貸し切りで、ここでガイド役の裁判官が簡単な説明を行います。

  • 民事裁判の流れについて
  • 傍聴のポイント・注意点

 

気になる民事裁判の法廷内ですが、こじんまりとしてとても人との距離が近いです。

1LDKみたいな感じで、傍聴席からでも裁判官の顔をくっきりと見ることができますよ。

 

『貸し切り』と裁判官のはからいにより、なんと自由に法廷内を回ることができました。

証人席や裁判官の席に座ったりして、まさに非日常です。

 

裁判官の席に座りながら、六法全書Ⅱを読み、眺める法廷内の景色は最高ですよ。

六法全書は裁判官が持っていたのを、お借りしました。

7000ページくらいある六法全書は、重くて分厚いですね。

 

「もし私が裁判官だったら」とくだらない妄想が甦ります。

タイトルでもある【甦る逆転】の伏線も回収したので、次に進みますね。

 

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13:30 ~ 14:15【始まりの逆転】

出典 裁判所公式サイト

ここでは実際の法廷で行われる『本人尋問』を傍聴します。

傍聴の前に、裁判所内にあるトイレに行きました。

 

「…」

「……」

和式トイレでした。

 

ディズニーランドではなく、『ワシキーランド』でした。

洋式トイレもありましたが、和式トイレもありました。

そう、ここは魅惑の『ワシキーランド』

 

ワシキーランドから脱出をし、ついに傍聴が始まります。

『始まりの逆転』を期待していましたが、ドラマのような展開はありませんでした。

 

民事裁判は1年以上も争うときもあり、その前後の法廷も知らないと、

事件の全容を全て理解することは難しいです。

傍聴するなら、第1回裁判の方がより事件のことを知れると思います。

 

ただ裁判の最初に行われる『宣誓』には新しい発見がありました。

『宣誓』とは「嘘をつかないことを誓う」ことで、それを口にだして読み上げます。

 

訴えた側と訴えられた側が、声をそろえて読み上げるんですよ。

(1・2・3)

(両者一斉に)「良心に従って、真実を述べ……」

 

え?

 

ぼくたちは

わたしたちは

(声をそろえて)今○○小学校を卒業します。

 

みたいだよね??

 

笑ってはいけない裁判所に待ち受けるは、圧倒的な刺客たち。

絶対に負けられないた戦いがそこにはありました。

 

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14:15 ~ 14:20【逆転のカウントダウン】

出典 pixabay.com

時間の関係上、傍聴の途中で静かに法廷を後にします。

あっという間の45分間の傍聴でした。

 

ここまでは若手裁判官がツアーのガイドをしてくれました。

次からはベテラン裁判官も加わり、質疑応答タイムです。

 

そのまま空き法廷に移動します。

14:20 ~ 15:00【逆転のお茶会】

出典 pixabay.com

空き法廷にたどり着き、裁判官と質疑応答タイムです。

この法廷は堅苦しい感じではなく、会議室のような温かみのある部屋でした。

 

丸いテーブルに女性陣たちと裁判官が着席します。

「なんかお茶会みたいじゃない?」

そう心の中で毒づき、ふと頭にテロップが流れます。

 

「捧~げよ♪」

「捧~げよ♪」

「マ~カロンを捧~げよ♪」

 

なぜ、紅茶とマカロンがない。

裁判官とお茶会をすることはできませんでした。

 

お茶会はできませんでしたが、ベテラン裁判官とお話しをすることができます。

個人的な法律相談や、具体的な事件の質問はできませんが、

とりあえず、コレだけ言わせて。

 

「このまま裁判官と合コンしたい」

 

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15:00【逆転の帰還】

お疲れ様でした。

これにて裁判官と巡る『民事裁判法廷ガイドツアー』は終了です。

 

成歩堂龍一に会うこともできず、裁判官の攻撃アイテム、

『鉄槌のハンマー』も入手することはできませんでした。

 

売店で裁判官のハンマーとか売っていないのかしら。

どうやら裁判所にはインスタ映えスポットはないようです。

『逆転裁判』好きなら楽しめる

進撃の真○子からスタートしたツアーも無事終了しましたね。

10m級の真○子には会うことはできませんでしたが、

裁判官と巡るツアーは非常に刺激的でした。

 

実際に法廷を回ることで、今まで以上に『法律』が身近に感じられますね。

逆転裁判の世界感が好きな方から、法律に興味がある方まで、

幅広い世代まで楽しめるツアーです。

 

ぜひ気軽な気持ちで参加して、『法律』の知識をより一層深めていきましょう!!

 

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