うつ病は心の風邪と喩えらます。
果たして本当にただの『風邪』なのでしょうか。
自殺の動機でもっとも多くの割合をしめているのは『健康問題』です。
なかでも精神疾患、とりわけ『うつ病』が主要な原因です。
うつ病は心の風邪ではなく、『心のガン』にもなりえます。
今回はうつ病になりやすい人の特徴を、精神医学の観点から3つご紹介します。
うつ病予防に大事な『物事の考え方』についても、理解を深めて頂ける内容です。
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うつ病は身近に潜んでいる
真面目で責任感が強く、人あたりもよく、周囲の評価も高い人がうつ病になりやすいといわれています。
優秀な人ほどうつ病になりやすいですが、「私は大丈夫」と思っている人のほうが、精神を病む可能性は高いです。
他人には平気なフリをして、しんどい感情を、自分ひとりで抱え込んでしまうからです。
うつ病は身近に潜んでいます。
まずは自分の性格や考え方を知ることが大切です。
精神科医学からみるうつ病になりやすい人の気質3つ
循環気質
社交家タイプで、陽気なおしゃべり好きな人が当てはまります。
このタイプは双極性のうつ病になりやすいです。
八方美人で優柔不断のところが多いため、物事をどちらかに決める際に板挟みになり、決断に悩んでしまいます。
躁(そう)状態とうつ状態が現れる病気です。
気分が高まったり落ち込んだりを繰り返します。
躁状態の時は気分がよいため、本人に病気の自覚はないことが多いです。
執着気質
生真面目で責任感の強い完璧主義タイプの人が当てはまります。
真面目すぎるがゆえに、なんでも自分で抱え込んてしまいます。
最終的に心身ともに疲れ果て、身動きがとれなくなってしまいます。
メランコリー親和型気質
マニュアル大好きで融通が利かないタイプの人が当てはまります。
物事に対して柔軟に対処できない為、環境の変化に非常に弱いです。
『退職』『昇進』『引っ越し』『結婚』『出産』『死別』などの大きな環境変化に、心がついていかないのです。
このタイプの人は物事を悲観的に判断しやすい傾向にあります。
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うつ病になりやすい人が心がけたい考え方5つ
生まれ持った性格を変えることは難しいです。
そのため物事の考え方を変えることが、うつ病の予防につながります。
時には妥協をする
「~すべき」と考えるすぎるのは良くありません。
達成されなかった時にストレスを与えてしまいます。
「体調が悪い時は会社を休んでもいい」それくらいの気持ちで十分です。
時には妥協をすることも必要です。
すべてを自分で抱え込まない
あなたが一人で全てを抱え込む必要はありません。
本当に大変な時は誰かに頼ることが大切です。
プロジェクトの成功と引き換えに、あなたが倒れても誰も喜びません。
極端な決めつけをしない
極端な決めつけはストレスの元です。
仕事でミスした経験は次に生かせば良いのです。
結論を急がない
ストレスから正常な判断が出来なくなってしまう場合もある為、結論を急がないことです。
周りの意見を聞いてから、納得のいく結論を出して下さい。
物事の良い面も見る
どれが良いとか悪いってことはありません。
失敗も経験の元です。
それを経験して『何を得たのか』を常に考えるようにして下さい。
失ったものを数えるのではなく、得たものを数えて下さい。
うつ病の体験談を通して伝えたいこと
私は『うつ病』と診断され、会社を退職した経験があります。
うつ病を発症させる引き金は人それぞれです。
仕事の過労、家庭内の葛藤、経済的な問題なと挙げるときりがありません。
生きていれば色々あります。
楽しいことより、辛いこと、苦しいことの方が多いかもしれません。
重荷を自分ひとりで抱える必要はありません。
これ以上頑張れないと思った時は、信頼できる人に心を打ち明けてみて下さい。
とても勇気のいることですが、誰かに『共感』してもらうだけで心がスッと軽くなります。
うつ病は重症化すると、10年以上治らないケースもあります。
本格的に体調が悪くなってからでは遅いのです。
『早期発見・早期治療』をモットーに、この平成の時代を生き抜きましょう!!