出典 www.odaiba-decks.com
青春よりもお金稼ぎに目がくらみ、高校生時代はバイトの思い出しかありません。
私が初めてアルバイトをしたのは、ファミリーレストランのジョナサンでした。
当時面接をして下さった店長さんに、
引きこもり属性を見抜かれ、有無を言わさずキッチンに配属されました。
正直に言うと仕事内容はだいっきらいでしたが、
本音をぶつけられる優しい先輩たちに恵まれ、きつい仕事でも4年間続けることができました。
温かい人間関係さえあれば、きつい仕事でも続けることができるのです。
実体験を元に飲食店のキッチンは大変だよということと、
きつい仕事でも続けられた理由を包み隠さず話そうと思います。
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ジョナサンのキッチンのバイトはきつい
出典 townwork.net
最初にこれだけは言わせて下さい。
キッチンのバイトは超きついです。
仕事内容は多岐に渡り、料理全般はもちろんですが、
芸人のように体を張る極寒の地(冷凍庫)での仕分け作業もあります。
アルバイトの開始時間にINして、とりあえずオーダーが入ってきたのでお肉を焼きますよね。
そのお肉を焼こうと思ったら、ハンバーグが解凍されておらず、カチカチの時があります。
「カッチカッチやぞ」
夕方のキッチンは1人で回すのに、解凍されていないお肉たち。
10名以上の団体が突然入店された日には、
完全にキャパオーバーです。
「これは……料理提供率は20分を軽く超えるな」
かっこつけた独り言がキッチンをこだましても、誰も助けてくれません。
頑張って1人で全ての料理を調理します。
夏は暑く冬も寒いだけでもテンション下がるのに、
毎日が戦場のように日々の労働は過酷でした。
「とりあえずコンビニでバイトるかな~☆」
と辞めたい気持ちはありましたが、
一緒に働く先輩たちが良い人たちすぎて、ついつい4年間も働いてしまいました。
調理も洗い場もしたくない、キッチンとしては致命的なわがまま高校生がですよ。
4年間も続けられるって凄くないですか。
何度も言いますが、キッチンの仕事内容はだいっきらいですからね。
続けられた理由を話しながら、どれほど仕事内容が苦だったのかをベスト3方式で説明します。
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個人的にキライな作業BEST3
-20度の冷凍庫で行う食材の仕分け
出典 posuposu.com
毎日お店に食材が配達されるんですが、
これを『冷凍庫』と『冷蔵庫』に仕分けをするという作業があります。
ちなみに冷凍庫はマイナス20度越えで、
頼りない軍手と、お気持ち程度のダウンジャンパーで、この作業をしなくてはいけません。
夏でも冬でもマイナス20度越えですからね。
「体を張る芸人かよ」
と先輩に愚痴をもらし、冷凍庫の作業は極力先輩たちにやってもらいました。
私は『冷蔵庫』専門ですね。
15才というあどけなさをアピールして、
素直に「冷凍庫の作業は寒いから無理」と本音をぶつけました。
普通の先輩なら「仕事だからやれよ!!」とお咎めを受けるのが定石です。
ただ極度の寒がりで認知されていた為、
先輩はニコニコしながら冷凍庫の作業をやってくれるんですよ。
嫌いな仕事は先輩に譲渡するというこざかしい技を身に着け、
自分が得意な作業に専念しました。
先輩が冷凍庫で仕分けをしている間は、
私は1人で料理を作り、先輩が冷凍庫にお籠りする時間を確保しました。
思い切って自分のキライな仕事は、それを得意とする人に委ねることで、
ストレスを最小限にすることができます。
火傷が多い調理全般
出典 2.bp.blogspot.com
冷凍庫の仕分けもキライですが、その次に火傷が多い調理もキライでした。
優劣はあるも、結局仕事は全部キライという正直な高校生でした。
フライドポテトだったり、イカのから揚げを油に入れると、たまに油が手にはねる時があるんですよ。
悲しくも火傷をしてしまった時は、洗面台の上にある救急箱で応急処置をします。
火傷に効く薬を丁寧に塗り、手袋をはめ、またキッチンに戻ります。
自分のオーダーが切れた時……つまり迷惑がかからない一瞬の時間を見計らって、
治療にGOです。
治療に行き過ぎて、先輩たちも少し顔が引きつりますが、それは仕方ありません。
だってヒリヒリして痛いんだもん。
人様に迷惑をかけない範囲で、最大限に自分を労わることで、少しながらストレスが軽減されました。
ヒリヒリして痛い気持ちをずっと堪えていたら、仕事は続けられなかったと思います。
潔く治療にGOです。
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手が荒れそうで怖い洗い場
出典 www.nci6.com
すいません……手が荒れそうで洗い場もキライでした。
ここまでキッチンの仕事がキライなのに、4年間もよく続いたものですね。
洗い場って大量の食器をお湯の中に沈める為、
お湯がドンドン茶色に染まり、油でベトベトしてくるんですよ。
この茶褐色の湖に、躊躇なく手を突っ込む勇気は私にはありませんでした。
私は考えました。
どうしたらこのお湯に手を突っ込むことなく、お皿を洗えるかを本気で考えました。
そして考えた手法がコチラ。
- シンクにきれいなお湯を張って、食器を沈める。
- お湯で汚れを落としやすくするため、そのまま10分放置。
- その10分の間にグラスやナイフなどを洗う。
- ばれないようにこっそりとお湯を抜き、シンクを食器のみにする。
- 両手に手袋をはめ、肌にふれることなくお皿を洗う。
これを繰り返します。
水道代節約のため通常はお湯を抜くことなく、お湯を使いますのが主流です。
ただそれを愚直に行うと、
びっくりするくらいお湯が茶褐色になって、手に変な匂いが染み付いてしまいます。
そこで水道代は少し膨らみますが、お湯を毎回入れ替えることにしました。
ただそれでもシンクには大量の食器が沈んでいますので、徐々に色が茶褐色になります。
それを回避するために、一度お湯を抜き、手袋をはめて食器を洗うのがミソです。
お湯を抜かないと、手袋の隙間から茶褐色の生温かい液体が入って来るので注意が必要です。
嫌いな仕事をいかに”好き”にするか、そこに力を注ぎこみました。
その甲斐もあって、嫌いな仕事に変わりはありませんが、
優しい先輩たちのおかげで4年間も続けることができました。
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優しい先輩に恵まれればキライな仕事も楽しくなる
ポンコツぶりが露わになった高校生の初アルバイトを紹介しました。
ここで嫌いな仕事でも続けられた理由を整理してみようと思います。
- 嫌いや苦手な仕事を正直に告白できるような先輩がいた。
- 不得意な仕事はできる限り先輩にやってもらえた。
- ストレスを感じないように自分なりに色々と試行錯誤した
極度の寒がりであることを告白して、冷凍庫の仕分け作業は先輩にやってもらいました。
嫌いな洗い場も工夫をして、できる限りストレスを軽減しました。
ただ全部に共通して言えるのが『優しい先輩に恵まれたこと』です。
誰だって冷凍庫の作業は嫌なので、それを嫌がる先輩もいます。
火傷する度に、治療にいそいそと向かえば「忙しいのに」と舌打ちされたかもしれません。
洗い場だって、水道代を徹底的に抑えようとする店長だったら、きついお仕置きが待っています。
温かく見守ってくれる優しい先輩たちがいたから、キライな仕事でも愛着は湧き、
結果4年も続けることができました。
仕事がキライでも、優しい先輩たちが一緒になって解決策を考えてくれました。
なんだかんだいって飲食店の仕事はきつかったけど、それでもやっぱり楽しかったです。
だからこそ仕事において『人間関係』って凄く大事ですよね。
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