「死んだら負け」
自殺する子供を減らすため、松本人志さんがツイートしました。
この発言では命を救えないと考える理由はコレです。
共感が足りないから。
同情ではなく、もっと寄り添った言葉があると思います。
正論を押し付けるより、まずは当事者から信頼されることのほうが大切だと思う理由を書きました。
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「死んだら負け」松本人志の発言では命を救えない
先日、未成年のご当地アイドルが自殺しました。
この状況を踏まえて、松本人志さんが自殺問題について持論を語ったのがコチラ。
自殺する子供をひとりでも減らすため【死んだら負け】をオレは言い続けるよ。。。
— 松本人志 (@matsu_bouzu) 2018年10月16日
「死んだら負け」
ツイッター内でも意見が分かれていますが……。
私は『否定派』です。
元気に生きている人には、響くかもしれません。
ただ、自殺を考えるほど苦しんでいる人には、逆効果。
「死んだらダメ」ということは、当事者も理解しています。
死ぬのは辛いし、誰だって本当は生きたいですから。
正論なんかいらないです。
自分の意見を言うより、まずは信頼されること。
信頼されるには、その人の苦しみを共感してあげる。
何に悩んで苦しんでいるのか、相手の枠組みを通して考えて。
その上で、一緒に解決策を探すほうが100倍救われるよ。
何かしらの絶望がないと、自殺はしません。
生きるのが嫌になるくらい、何か問題を抱えているわけ。
例えば、挫折して泣きたい日。
そんな時「泣くのはダメ」って言われても、響かないですよね。
何も言わずに、抱きしめてくれる方がグッときませんか。
自殺したいと思ってる人に「死ぬな!」と言っても届きませんよ。
何に絶望しているのか。
そう思ってる理由を、まずは聞いてあげる。
相手が信頼してくれないと、何も話してくれません。
救える命があるなら、それは『信頼』の上に成り立っていると思います。
辛い感情。
苦しい感情。
そういうのを吐き出してくれたら、まずは共感。
相手の考えを尊重して、まずは受け入れる。
その上で、当事者が絶望している理由を考えて。
一緒になって悩むくらい、どうすれば解決できるのかを探っていく。
松本さんの「死んだら負け」発言は、言葉が足りなすぎます。
共感もしない。
何に悩んでいるのか、相手の目線に立って考えない。
信頼関係がない状態で正論を言われても、何も感じません。
本人が誰よりも葛藤して。
一人苦しい思いをしてるんだから、まずは共感でしょ。
『同情』じゃなくて、寄り添った対応をするべき。
「死んだら負け」
その発言で救われる人は、元気な人だけだと思います。