私は、性同一性障害です。
19歳のとき、タイで性転換手術を受けて「男」から「女」になりました。
やっと女の子になっても。
私には、死ぬまでリハビリ生活が待ってます。
リハビリを頑張れるのは、終わりが見えるから。
いつかその苦しみが報われると思うから、人は頑張れると思うのに。
一生リハビリ生活が続くと思うと、もう頑張れません。
当事者にしか理解できない、性転換後のリハビリの辛さを書きました。
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性転換しても一生リハビリ生活
19歳の時、性転換手術を受けました。
一人でタイに行き、「男」から「女」に性別を変えましたが。
私の身体には、リハビリが欠かせなくなりました。
人口的に作った穴は、身体的には傷跡。
何もしなければ、そのまま塞がってしまいます。
だからこそ、定期的にリハビリが必要。
リハビリって、終わりがあるから頑張れると思います。
この辛い時期を乗り越えればと、僅かな希望を胸に抱えてるからこそ。
辛い現実に立ち向かえると思うんです。
正直、死ぬまでリハビリは嫌ですよね。
国から手当てがもらえるなら、まだしも。
何ももらえず、誰にも分かってもらえず。
孤独にリハビリと立ち向かう日々、キミは想像ができますか。
性転換をした私の身体には、一生リハビリが必要です。
リハビリをしなかった場合、その時は穴が塞がって。
「男」でも「女」でもなくなる未来が待ってます。
性転換手術を受けた直後。
患部が治癒しようと必死に再生を繰り返すため、1日に2回リハビリが必要でした。
それを毎日。
朝、リハビリして。
ぐったりして、夜またリハビリして。
それでも、国から手当てがもらえるわけでもなく。
貯金を切り崩して、私は生活しました。
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療養が必要でも、誰も助けてくれない
性転換手術でリハビリが必要になって。
日常生活に支障をきたす程の療養が必要になっても。
「好きで手術したんだから」と、誰も助けてはくれません。
私は、タイから帰ってきた後。
10か月間は仕事を全くできず、自宅で身体を休ませてました。
貯金を切り崩しながら。
少し歩いただけで、患部は痛いし。
毎日、何時間もリハビリが必要で。
とても働ける状況にありませんでした。
私は、性転換費用とは別に当面の生活費を貯金していたので。
何とか生活することはできましたが。
性転換のリハビリを理由に、国から何かしらの手当てを貰うことは不可能ですよね。
そんな前例ないと思うし。
診断書に何て書けばいいかわからないし。
海外で手術してるから、きっと自己責任です。
例えば、人工透析が必要になって。
週に2~3回の透析治療をしているなら、何かしら援助を貰えますよね。
私なんて、毎日リハビリが必要なのに。
誰からも、1円も貰えませんでした。
最初から諦めてました。
今でこそ、リハビリの回数は少なくなりましたが。
それでも、週に3回は必要です。
死ぬまで、ずっと。
一生、リハビリが付きまとう私の人生。
日常生活に支障きたしまくりです。
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リハビリ生活で辛くて死にたいと思う理由
リハビリをすることは、もう慣れました。
まだ若いから、ある程度のことは頑張れます。
でも、年を重ねて。
例えば、私が60代70代となったとき。
そこまでして「生きたいのか」と、リハビリする意義が見出せません。
リハビリをしない、という選択肢もあります。
穴が塞がるだけで、命に関わるわけじゃないから。
でも、そしたら私は誰でもなくなって。
「男」でも「女」でも区別できなくなるのは辛いから。
リハビリを止めることはしないけど。
何十年もリハビリしてまで、生きたいと思わないから。
30代くらいで、周りから悲しまれながら死にたいと考えてしまいます。
仮に30代後半で亡くなっても。
リハビリ生活は、約20年です。
もう十分でしょ。
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苦しみは当事者にしか理解できない
今日も笑顔を作って、なんとか生きてるけど。
死ぬまでリハビリは、やっぱり嫌です。
何かあっても、性転換手術で国は助けてくれないし。
どうせ、自己責任で片付けられる。
私には一生リハビリが付きまとうけど。
それを理由にして、働かないことは許されなくて。
もし、この時計を進めることができるのなら。
寿命の最後の日まで針を進めて、さっさと死にたいです。
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